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支援先の様子-ドイツ国際平和村-

ドイツ国際平和村は、その活動の一つとして

「紛争地域・危機的状況にある地域に暮らし、母国での治療が困難なケガや病気を負った子どもたちに、ドイツにおける医療を提供する活動」に取り組んでいます。

 

現在は主に、アンゴラ、ガンビア、アフガニスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、キルギス、ベトナムといった国々の子どもたちが、治療のために渡独しています。その中でも一番人数が多いのが「アンゴラ」の子どもたちです。
 

皆さんは「アンゴラ」という国の名前を聞いたことがありますか?

今回は、この「アンゴラ」について、現地の様子、子どもたちの様子についてお伝えしたいと思います。
 

 


アンゴラ共和国、通称アンゴラは、アフリカ南西部に位置する国で、その国土は日本の約3.3倍あります。

以前はポルトガルの植民地でしたが、独立戦争を経て1975年に独立しました。

しかし独立後の1975年から2002年まで内戦が続き、その間に埋設された地雷の数は推定で数百万個から1千万個とも言われ、今もなおこの国に大きな爪痕を残しています。
内戦終結後、アンゴラは石油やダイヤモンドなどの豊富な鉱物資源により急激な経済発展を遂げました。

しかしその一方で、その富はほんの一握りの富裕層の手にしか渡ることはなく、国民の多くが適切な医療はおろか、清潔な飲料水すら手に入らないような生活を送っています。

何千人もの人々が、本来であれば治せるはずの病気である下痢や感染症、血液の病気などで命を落としているのです。

 

 


アンゴラの首都ルアンダでは、富裕層と貧困層が隣接して暮らしています。

海外からわざわざ輸入したヤシの木が並ぶ海岸沿いの綺麗な遊歩道の奥には、積み上げられたゴミの山が見えます。

そして貧困層は街の外へ外へと押しやられています。

彼らが治療を受けられる医療施設も、医療従事者も医療器具も不足しています。

子どもがケガをしたり病気になったりし、たとえ病院に入院することができたとしても、受けられる治療は限られているばかりか、子どもたちの介護や食事、生活の世話は家族がしなくてはなりません。

病院内には家族の寝泊まりする場所はなく、家族たちは病院の外(屋外)で寝泊まりしています。

 

 

ドイツ国際平和村が初めてアンゴラへの援助飛行を行い、ケガや病気を負ったアンゴラの子どもたちをドイツへと連れてきたのは、まだ内戦の続いていた1994年のことでした。

それから20年以上が過ぎた今も、アンゴラの子どもたちは平和村の治療支援を必要としています。

2017年11月、ドイツ国際平和村はアンゴラの現地パートナー団体「KIMBO LIOMBEMBWA」と協力して62回目となるアンゴラへの援助飛行を行いました。

 

ドイツでの治療を希望する子どもたちと平和村スタッフとの面会はルアンダで行われますが、子どもたちはルアンダだけでなく、アンゴラの各地からやってきます。

そして、渡独が決まった子どもたちは、ドイツへ出発するまでの数日間、ルアンダのゲストハウスで他の子どもたちと共に過ごします。

子どもたちはそれまでに何週間も、時には何カ月もそのケガや病気の痛み、苦しみに耐えてきました。

汚れですでに変色してしまっている包帯を取り、ガーゼをはがす際には激痛を伴うはずです。

 

 

そんな包帯替えにも我慢強く耐え、それどころか、

包帯交換を終えた子どもたちは、遊具で楽しそうに遊び始めたりもします。

そんな子どもたちの明るさと強さには本当に驚かされます。

 

 

平和村スタッフのアンゴラ滞在中には、かつて平和村の支援によりドイツで治療を受けた子どもたちとの嬉しい再会もあります。

その中には比較的最近ドイツに滞在していた子どももいれば、ドイツで治療を受けたのはもう何年も前のことで、すでに成人している場合もあります。

そして彼らは、援助飛行を手伝ってくれたりもします。

ケガや病気を抱えて面会にやってきた子どもたちに、ドイツでの生活や平和村施設の様子を伝えたり、簡単なドイツ語を教えたり、質問に答えたり・・・自らの経験を活かし、これからドイツへ向かう子どもたちの不安を取り除いてくれるのです。

 

 

 

「ドイツでたくさんの人に助けてもらった。だから今度は自分も誰かを助けたい。」

 

 

 

 

そんな想いを持って、現地パートナー団体や平和村の活動を手伝ってくれるかつての子どもたち。

重いケガや病気を乗り越え、そして、平和村施設での生活を通して、たとえ生まれた国や肌の色、宗教や言語が違っても共に平和に生きることができると知った彼らが、この国の、そして世界の未来を良い方向へと変えていく力になってくれることを願っています。
 

皆さまのPARACUPへのご参加が寄付につながり、

そしてその寄付が集まって、子どもたちが生きるチャンスを得ること、彼らの未来を変えることにつながっています。

多くの皆さまのPARACUPへのご参加をお待ちしております。
 

 

※ドイツ国際平和村の活動や子どもたちの様子を映像でもご覧いただけます。 https://vimeo.com/139849875

※ホームページも是非ご覧ください。http://japan.friedensdorf.de

※ドイツ国際平和村の公式フェイスブックでは、活動の最新情報をお届けしています。
https://www.facebook.com/friedensdorf.jp