日本に1週間ほど帰って、エルサルバドルにまたやってきた話はこの前した通り。

そして今からする話も、この前したかもしれない。

ふと思う、日本とエルサルバドルの違い。

日本で居酒屋に友人と行ったときに思った。値段も気にせずに次々と頼む。

「たこわさ1つ、なんこつのから揚げ1つ・・・」

「いや、たこわさ2つにしよう」

と次から次へと値段を気にせずに頼む。それは、何となく合計いくらになるのか想像がつくからかもしれない。けれどもエルサルバドルではありえない。

エルサルバドルにいると、常に値段が先走る。あそこの店はいくらだ、あっちの店はいくらだ。珍しくファーストフード店に行っても、常にキャンペーン中の安くなっているものしか注文しない。そして私が付き合いのある多くの人々は、ファーストフード店になんか行かない。行きたくてもいけないのである。たまにの機会に、お金は私が出すからとファーストフード店に行くと、自分の分を残して家にお土産として持ちかえる。

なぜここでファーストフードについて言及しているのか。大体、値段の感覚で言うと、一番安いご飯は大衆食堂的なところで、一食飲み物付きで2ドルから3ドルの間である。場合によっては2ドルを切る。その次の価格帯で言うと4ドルから5ドルくらいのファーストフードだから、普段大衆食堂でしか食べない人々にとってはファーストフードがなんとか手が届くけれども行かないレストラン的存在なのである。参考までにその次の価格帯は観光地にあるレストランやちょっとキレイなレストラン。そしてエルサルバドルでの食事はピンキリではなく、キリがある、というとややこしいが、高級レストランで食べても、一食飲み物付きで20ドルから30ドルで収まってしまうことが多い。もちろん、ワインやアルコールのドリンクを入れてくると値段も上がるのだが。

話を元に戻すが、結局エルサルバドルと日本ではお金の感覚が違うのかなとも思う。少なくとも、値段を見ずに次から次へと注文することなど、あり得ないだろう。

そうそう、長くなるがもう一つお金の話。エルサルバドル人は給料が入るとわーっと使う人が多いようだ。給料日付近は明らかにショッピングセンターが大賑わい。普段ガラガラの店も給料日付近はこれでもかと人があふれる。そして道も車で大渋滞。普段は15分で行ける道のりでも1時間ほどかかる。ちょうど7月末がそういう状態だったが、それからちょうど1カ月が経とうとしている今、土日にもかかわらずショッピングセンターにはそんなに人がいない。食事をとっている人もまばら、渋滞も見られない。給料が出るとわーっと使い、給料日直前は大人しく家でじっとし英気を養い、そして給料が出るとわーっと使うというパターンを繰り返しているようだ。