シナリオの戦闘バランスを見るために
実際のセッションと同じ三人パーティを作ってみた、というお話です。
レギュレーションは完全に『浪漫休暇』と同一。
さてこのゲーム、
ウォーリア、アコライト、メイジ、シーフという四つの基本クラスを
パーティ内で揃えることが推奨されているんですね?
で、仮に三人パーティの場合であっても、誰かがこれを兼ねて
四つ揃えたほうがいい、ということになっている。……一応(※1)
たとえばメインクラスをアコライト、サポートクラスをウォーリアにして
神官戦士を作るとか。
で、どういう三人パーティを作るか、考えたわけですよ。
いくつかパターンが考えられますね。
とりあえず数え上げてみましょう。
◆1.ウォーリアを削る
1a アコライトがウォーリアを兼ねる、専業メイジ、専業シーフ
1b メイジがウォーリアを兼ねる、専業アコライト、専業シーフ
1c シーフがウォーリアを兼ねる、専業アコライト、専業メイジ
◆2.アコライトを削る
2a ウォーリアがアコライトを兼ねる、専業メイジ、専業シーフ。ほぼ1aと同じ
2b メイジがアコライトを兼ねる、専業ウォーリア、専業シーフ
2c シーフがアコライトを兼ねる、専業ウォーリア、専業メイジ
◆3.メイジを削る
3a ウォーリアがメイジを兼ねる、専業アコライト、専業シーフ。ほぼ1bと同じ
3b アコライトがメイジを兼ねる、専業ウォーリア、専業シーフ。ほぼ2bと同じ
3c シーフがメイジを兼ねる、専業ウォーリア、専業アコライト
◆4.シーフを削る
4a ウォーリアがシーフを兼ねる、専業アコライト、専業メイジ。ほぼ1cと同じ
4b アコライトがシーフを兼ねる、専業ウォーリア、専業メイジ。ほぼ2cと同じ
4c メイジがシーフを兼ねる、専業ウォーリア、専業アコライト。ほぼ3cと同じ
そんなわけで、おおよそ6パターンに収斂すると考えてよさそうです。
このうち、物理アタッカーであるウォーリアと
魔法アタッカーであるメイジを組み合わせている1b(3a)は
却下です。
僕がいわゆる「魔法戦士」にロマンを感じないから、というのが主な理由ですが(笑)、
もう少し実際的な話をすると、
セッション中の戦闘においてそのキャラは、メジャーアクションとして物理攻撃をするか
魔法攻撃をするか、毎回そのどちらかを結局選ぶことになるので、
両方にキャラクターのリソースが割かれていると一撃一撃が弱体化してしまう、という
わりと明白な欠点があるため、これを避けるわけです。
当たらないか、当たってもダメージが出ないか、ほぼそのどっちかになる。
というかアレですよ、ゲーム的な意味でそういう使いにくさがあるから、
僕はいわゆる「魔法戦士」が嫌いなのでした(あ、嫌いって言っちゃった)
アコライトとメイジを兼業する2b(3b)も、僕の中ではナシかなあ。
MPがいくらあっても足りないんじゃないか、という気がして。
アコライトとシーフを兼業する2c(4b)は、
わりとどういうキャラなのか分かりにくい(笑)
これがもしガープス・ルナルだったらタマット神官でしょうけど。
あるいはソード・ワールドなら、幸運神チャ・ザのご利益をアテにして
何かとゲンを担ぐシーフとか、そんな感じでしょうか。
メイジとシーフを兼業する3c(4c)は、
おそらく〈怪盗〉的なイメージのキャラクターになるとは思うのですが、
『アリアンロッドRPG2E』の場合
シーフのスキルがわりと物理戦闘に寄っているので、
メイジとの食い合わせは実はそんなに良くない気がします。
メイジとシーフをハーフ&ハーフにする感じではなく
「ほぼメイジ、ちょっとだけシーフ」(あるいはその逆)みたいにすれば
それなりにうまくいくような気もしましたが、
パーティ全体としてのバランスのとり方が少し難しくなってくるようにも思えたので
一旦今回は見送り。
そんなこんなで、
Ⅰ ウォーリア+アコライト(神官戦士)、専業メイジ、専業シーフ
Ⅱ ウォーリア+シーフ(軽戦士または射手)、専業アコライト、専業メイジ
あたりがおおむね成立させやすいところではないか、
というのが僕の判断です。
ちなみに、サンプルキャラクターを番号の若い順に三人使用すると
ほぼⅠ型になります。
で、結局僕はどうしたかというと、Ⅰ型とⅡ型の中間くらいにしました。
前線で戦えるアコライト
前線で戦えるシーフ
専業メイジ
という三人です。戦闘時の配置が2トップになる。
まあⅠ型でいいのなら、わざわざデータを自作しなくても
サンプルキャラ使って模擬戦すればいいわけですから(笑)、
基本的にはⅡ型にしたかった。
が、「軽戦士または射手、専業アコライト、専業メイジ」って、
前衛ちょっと薄くない!? と思いましてね?(笑)
だって、もし仮に兼業キャラを軽戦士寄りに作った場合、
戦闘時の配置は1トップになると思うのですが
その「1」が軽戦士というのはどうも頼りない(※2)
さりとて射手寄りに作ったら、配置がまさかの0トップになりかねない(笑)
(戦闘が始まった途端、三人が三方向へ散開する。
……まあ、それはそれで面白いような気もしますが)
結局Ⅱ型は純粋なⅡ型では成立させにくく、
どうしても「アコライトにも前に出てほしい」形式であるように
思えました。
というか、さっきから便宜上Ⅰ型Ⅱ型と言っていますが、
むしろこれは、三人パーティの無難な構成の
ある二つの「極」なのであって、
大抵はこの二極間のどこかちょうどいいところでバランスを取るものである、
ということなのかもしれません。
もちろん「三人パーティの無難な構成」には様々な考え方があるでしょうから、
常にこの二つの極が想定できるとは限りません。
今回の場合「後衛に専業メイジを一人置き、専業ウォーリアは作らない」という縛りの中で
アコとシーフがいかにしてウォーリア分を受け持ち合うか、を考えるときの
二つの極として捉えていただければと思います。
次回は個別のキャラクターデータに踏み込んでみましょう。
※1
あくまで一応です。
サポートクラスにサモナーあたりを取得してメイジの代用とするとか、
トラップ探知・トラップ解除用の一般スキルをみんなで分担して取得して
シーフを省略するとか、いくつか抜け道はあります。
また今回に限って言えば、ダンジョンものではないと事前に公開されているため、
「単にシーフを削る(特に誰もシーフ分を補填しない)」という選択もありえます。
※2
僕のまったく個人的な感覚によります。
そもそも「軽戦士、専業アコライト、専業メイジ」という三人が
必ず1トップのフォーメーションを取るとは限りませんし、
仮に1トップでもキャラ構築・パーティ構築によっては十分成立します。
公式リプレイで言うと、「アリアンロッド・サガ」シリーズが
前衛:ウォーリア/後衛:支援アコ・メイジ・弓シーフ の1トップ編成ですね。
対になる「アリアンロッド・サガ・ブレイク」シリーズが
前衛:ウォーリア・殴りアコ・短剣シーフ/後衛:メイジ の3トップ編成なのと
完全に対称的で、なかなか面白いです。
それでも、1レベル作りたてキャラクター三人での1トップフォーメーションは
少し難易度が高いような気がしました。
Ⅰ型の「神官戦士、専業メイジ、専業シーフ」の1トップのほうが
まだ安心できる感じ。