7/9の飯は外れだったものの、
ちょっと仕事を頑張った自分にご褒美ビールと、
7/10は、家に帰るのとは逆方向の、
福岡の中心街・天神に繰り出してみた。
地下鉄天神駅改札口から徒歩20歩くらいで入れるパルコの地下レストラン街を歩いていると、
カウンターの天ぷら屋。
しかも、そこまでお値段が高くない。
カウンターで気軽な値段で食べられる天ぷら屋という業態が珍しいなと思い、
大好きなアサヒビールの店だったしと、ふらっと入ってみた。
天ぷらの前にパルコのご紹介。
このパルコビル、すごい綺麗なビルだが、
元は福岡が誇る伝統の老舗百貨店・岩田屋の本館だったところ。
1936年竣工の古い建物を改修して使っている。
なにげに凄い。
岩田屋自身は20年以上前に私的整理していて、
現在の岩田屋は同じ天神の少し離れた別の場所にある。
今の岩田屋に入っているワインショップが、
ワインのラインナップがなかなかよく、
三越伊勢丹カードも使えるのでたまに行っているが、
化粧品・雑貨エリアは買い物を楽しむ外国人観光客だらけ。
デパ地下はいまひとつの盛り上がりだが、
1階2階はかなりにぎわっている。
元々岩田屋は呉服店から始まって、進化を遂げてきた。
呉服店に未来はない、
阪急デパートのようなターミナル駅周辺に大床面積のデパートに勝機ありと、
当時の経営者の判断で、
西鉄の終点・天神(福岡)駅近くに大きなデパートを作って移転したそうな。
その後、福岡一、九州一の百貨店となり福岡の顔となったわけだが、
周辺に進出してきた数多くの商業施設との競争に敗れるなどして、
私的整理となり、旧岩田屋本館はパルコに生まれ変わっている。
今のパルコの地下は外国人観光客で溢れかえっているし、
平日休日のいつ行っても、レストランにお客が並んでいる。
時代が違えば、経営判断が正しければ、
この行列は東京の表札のパルコじゃなく、
福岡の表札の岩田屋としてお迎えできたのかもなと思うと、
せつなくなるし、
経営判断の重みが身に染みる。
さて、ここから天ぷらのご紹介。天ぷら「たかお」という店だ。
お店の人に聞いたら、
このようなカウンターで気軽に熱々の天ぷらを食べられる業態というのは、
大昔からあったわけではないけど、
博多では「ひらお」と「たかお」が多いらしい。
調べてみると、「ひらお」の方が古いようだ。
こちらは家のすぐ近くにお店があるのでいずれ行ってみようと思っているが、
今回お邪魔した「たかお」は親会社が明太子を作っているから、
昆布明太子が食べ放題。
浅漬けも食べ放題なので、正直、酒が進む。
1人酒にはたまらない。
この写真の右側の方に小さく映っているが、
何とフリーで出てくる飲み物が水じゃなく黒烏龍茶。
押さえてるよねぇ 太りようがない。
で、肝心の天ぷら。
美味いのよ。また美味いのよ。
僕の食べるペースに合わせて揚げてくれるから常に出来立てで、
サクサクで、
でもちょうどの温度の時に出してくれて。
しかも揚げ油が脂っぽくない。超さっぱり。
美味しいに決まってる。
何種類かお塩も置いてあって、
どれをつけると美味しいかも教えてくれる。
つゆも美味い。旨味の塊。
普通にリピートしたいもん。
凄いよなぁ
来て4日の内、3日が異常に美味いって、おかしいやん。
福岡どないなってんのよ。
まだまだ仕事で覚えないといけないことも多く、
気の抜けない毎日を送っていたころだったが、
たった30分でも、美味いもん食べられると切り替えられる。
これからも仕事を頑張ろうと思える。
福岡での単身赴任生活もやってけそうだなと思えた、いい1日だった。