茨木のり子展 | Papytat~東京農工大学生協読書部~

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春休み中に読み溜めた本の読書マラソンをようやく書き上げました。5月になって左上の学年欄が突然4年からM1になります。キノウノです。

世田谷文学館茨木のり子展に行ってきました。
個人的にはかなり良かったです。
茨木のり子さんの直筆の文章などに触れられたから、というよりも、学芸員さんが作ってくれた解説の文章や、その作品と背景となる時代や個人の出来事を、年表と現物で追うことができること。そして、詩集やらには出てこない、生身の茨城さんの姿が少しでも追うことができるのがいいです。そんな中で、もっとも自分が気に入ったのは手紙です。
人と人のやり取りの間にもみられる個性が新鮮だったり、愉快だったり。さすがにこれは、こうした場でないと知ることができませんしね。

生の原稿に対してはそんなに感じこんだりとかはしないタチですが、『歳月』の原稿に関しては少し別。亡くなった夫に対する思いをつづり、本人の死後に発表された詩たち。書き溜められて、書き手の詩をひたすら箱の中で待つ原稿用紙たち。それをイメージして、さびしいような、温かいような。あの感じは何でしょう。

6月29日までやってるそうです。ぜひ行ってみるといいですよ。
ちなみに、自分は13時に入って気付くと17時ごろまで見て回ってました。結構丁寧にみると、時間がかかりますので、お気を付けください。