勉強っぽい本 | Papytat~東京農工大学生協読書部~

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 新しい環境に慣れたらまた書こう、などと考えていたら、新しい環境に慣れる前にまた新しい環境に投げ出されそうな気がしてきたので、やっぱり何事も後回しにしたらダメですね。

 というわけで本に逃避します。

 あれもこれもやらなくては、というときに読む本は何だか自分に言い訳が聞くようなチョイスになります。ということで、まず手に取ったのが
『生物と無生物のあいだ』福岡 伸一著
アカデミックな世界の黒いとこやら、良くも悪くもある競争やら、人物評価についてのあれこれなど、生物と無生物云々と直接は関係ないことに割かれているページが多いように感じ、けれどそこも含めてのこの一冊という本でした。
 なので、そんなに理系かどうか、とかに肩ひじ張らずに読めるのだと思います。



 次の一冊、これは大学の講義で引用されていた
『社会学入門』見田宗介著
 多くの現役大学生が直接肌で知る由もない、けれど有名な、バブル期前後。そのあたりについての記述も見られる。社会学という分野についての入門書らしきタイトルだが、ずいぶんピンポイントなテーマだな、とも感じるが、社会学は結局のところ「今」というところに重きを置くものなのではないか、などとまだ開きもしないで考えてみる。まあ、そんなこんなで手にとるも、積まれていた一冊。しかし、開く前からすでに読書に入ってしまっているような感じもする。



最後のもう一冊
『もの食う人びと』辺見庸著
思った以上に読みやすくて困る。食を中心に社会問題についての関心をあおる。関連図書の背表紙に目が行く。芋づる式に、読書が止まらなくなるという楽しみに久しぶりに浸ってしまいそうになる。

 逃避に本を読むことは、その本来の目的に最もかなった方法ではあるようだが、
それ故にお勧めできないということを身を持って知る
皆さんもお気を付けください。