友達いますか？
何人いますか？

それは
どのくらいの友達ですか？
仲良しですか？
知り合いですか？
マブダチですか？

それとも
言うに言えない仲ですか？

100人いた友達は
87人となってしまった

それでも
特に仲の良い友達は
わずか10人ほど

そう
マブダチってやつだ

齢を追うごとに
友達は少なくて良いのでは？　
なんて思うようにもなった

深く気兼ねなく
言葉要らずで付き合える友達が
数人いたら
それで良いと思うようにもなった

それ以外は
知り合いで良いと
その方が
面倒に巻き込まれずに済むと

そう
特に昨日今日　知り合った友達は
心の中が分からない

それが
ガキの頃から
本音で喧嘩ばかりして来た連中は
嘘偽りなく　そこにいる

そして
その連中とは
いちいちの説明などなく
言葉要らずでOKなのだ

そうだ
マブダチが数人いれば
それで良いのだ
いや
それが良いのだ

と　思っていたら
先日の寄席で
若手の噺家がまくらで一言

浅く薄く広くの交友関係が
本当の
幸せの秘訣だと…

そう
深い友達ではなく
浅く広くの知り合いが多い方が
幸せなのだと…

それは
日常で出会う方々ではなく
好きな趣味の中で

そう
好きな噺家の出る寄席で
いつもお会いして
顔見知りとなり
いつの間にか
挨拶するようになったような

その程度の浅い知り合いが
多くいたら幸せなのだと

なるほど
時折　訪れる趣味の場で
その1点だけでお会いする
そんな知り合いが
その場だけ楽しむには最高で
その先の私生活には
一切関与しないかのような

そう
住まいも
仕事も
齢も
いっそ名前すらも必要ないような
その場だけ
その1点に集中して楽しむような

そうかもね　なんて思ったけれど
それには
多趣味にならねばならず
その方が面倒だと
苦笑いなどする若者たち

目の前にいても
スマホで
ネットで
文字で会話などするならば

それ以上にはなれず
二次元の娘に惚れるのならば
現実の娘を手に入れられない

いつの間にか

AIとやらは
思った以上に進化を遂げ
僕らアナログ世代には
住み難い世の中となってしまった

すれば近い未来には
きっとその友達でさえ
AIが賄ってしまうのだろう

友達いますか？
それは
人間ですか？
それとも…ですか？

友達を見れば

その人が分かるとも

言うけれども…