一度がんを経験すると、がん関連の情報には自然と敏感になる。
著名人や芸能人の誰かががんで亡くなった、というニュースも
目にとまるようになる。
坂本龍一さんのことは、以前にブログに書いたことがある。
たしか中咽頭がんから回復した後のインタビュー記事だった。
何年か前、今度は直腸がんで闘病していることが公表されて
ずっと気になっていたが、、、
2023年3月28日に死去されました(享年71歳)
この本は、月刊の『新潮』2022年7月号~2023年2月号に
連載されていたものを一冊に纏めたもの
まずは、病状の説明、発覚時からの経緯に始まり、
本業である音楽を始めとする芸術活動のあれこれ、
本当に世界のいろんな分野の才能との交流があり、
反原発など社会問題へのかかわりもあり、
・・・実に広範囲にわたって詳細に語られている。
さらにはプライベートなことも、
ニューヨークの自宅での日常風景
家族のこと
若い時に一緒に暮らした大貫妙子さんのこと
そして
プロデューサでもあるパートナーのエピソードも随所に、、、
常に支えてもらったり背中を押してもらったり、
よき理解者がそばにおられてよかったなぁと思う。
おもに2009年以降のことを綴った自伝のような感じで
あまりにも濃い内容に圧倒されます。
もともと知性と感性のかたまりのような人であるけれど、
病気との付き合い、残りの時間を意識することで、
より一層、さらにさらに、研ぎ澄まされていく様が感じられました。
最後を締めくくる文章は
Ars longa, vita brevis. (芸術は永く、人生は短し)



