時雨の記  


中里 恒子 著

1981年10月25日 第1刷

1994年6月1日 第11刷


発行所:文藝春秋


昨日見た映画「クローサー」から、ふっと

古い本を引っ張り出してきました・・・


もう引っ張り出した本(単行本ですが)は、周りが黄ばみ

文章の辺りだけが少し白っぽくみえ・・・・


著者 中里恒子は、明治42年生まれの小説家

横光利一に師事し、川端康成、堀辰雄らの知遇を得たとのこと


「知人の華燭の点で偶然に再会した1組の男女の

哀切な命をかぎりの大人の恋を典雅な筆致で、

みごとに描破した力作」と解説されていますが、やはり時代を感じますね。


そう、多江が言う

「ひとが、ひとを好きになる、仕方のないことではありませんか。」


すべて、ここから葛藤がはじまるのです。


残された「甘える妻」は、

多江のもとで逝ってしまった壬生を、どう許したのだろうか?


「夫の仮面」と多江への甘え

当時は、大黒柱などと言う価値観は残っていたのだろう。


男として、こんな甘えん坊なところ、安らぎの場は理解できるな~


でもこの反対、

今の夫婦像、友達のような夫婦・・・


この場合には、燃えるような激情の「危険な恋」に恋するんだろうな・・・

その時、残された連れ合いは???


でも

「ひとが、ひとを好きになる、仕方のないことではありませんか。」 ね!