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前回。

パーツの寄せ集めから生まれ怒りと憎悪の塊だった継ぎ接ぎテヨンによって現在の姿へと生まれ変わった事を名無しへと明かしたのだった。





名無し(蒼き旋風の碧狼ウィンターだって。

顔をちょっと変えて貰ったくらいで簡単にテヨンに尻尾を振りやがって)

名無し(テメェが抱いていた怒りや憎悪はそんな程度の物だったなんてガッカリだよ。

ウィンターあんたは継ぎ接ぎの生まれ変わりなんじゃない、わたしが知っていた継ぎ接ぎは死んだんだ。

テメェが継ぎ接ぎを殺しやがったんだ)




ウィンター(名無しもうやめよう。

名無しだって寂しいだけなんでしょ。

皆んなと同じ様に名前を付けて貰いたいだけ、付けられた名前を呼んで貰いたいだけなんでしょ。

テヨン姉さんに相談したらきっと大丈夫だから)




名無し(テヨンに相談だと、わたしはお前みたいに単純じゃねぇんだよ。

あんな奴に何が出来るって言うんだテヨンに名前を付けて貰えってか。

もういい。

継ぎ接ぎは死んだウィンターお前も死んでしまえ)






ウィンター(もう強がるのはやめて。

そうやって暴力を吐口にするのはやめて)



ウィンター(貴方はおとなしく話しを聞きそうに無いから悪いけどこうさせて貰うよ。)


ウィンター(誰かを傷付け続けたって永遠に寂しさは無くならないんだよ。

涙の代わりに幾ら血を流したって心は満たされる事無く渇いて行く一方なんだよ。

寂しいなら誰かを頼ったって良いんだよ。

悲しい時には泣いたって誰も笑ったりしないから思いっきり泣いたっていいんだよ。

私は名無しは友達だって思ってる、生まれて最初に出来た友達だって思ってる。

眉間に皺寄せたおっかない顔よりも友達には笑顔で笑って貰いたいの。

私も一緒にお願いしてあげるからテヨン姉さんに相談しようよ)




名無し(離しやがれクソ野郎。

お前が何を言ったってわたしにはちっとも響かねぇんだよ。

名前が無く名無しって名前で呼ばれ続けてるわたしの気持ちがテメェ等には分からないんだよ)




ウィンター(分からないよ分かる必要も無い、無いなら付けて貰えばいいんだから。

こうやって暴れ回っている無駄に労力を使う位なら誰かに相談して名前貰う為にその為に労力使えば良いじゃない。

寂しくって素直になれなくってただ。

ただイジケちゃっていただけなんでしょ、もう素直になりなよ)





名無し(なんでだよ。
顔が変わっただけの癖しやがってなんでそんな人を見透かした様な事が言えるんだよ‥)



ウィンター(あ! テヨン姉さん)




テヨン(遅くなってごめんなさい。

ウィンター頑張ってる)


ティファニー(あらあら流石の名無しもこの元気娘のウィンターにはお手上げだったみたいね。

テヨンの部屋に隠れてた間ず〜とアニメばっかり見ていたせいで、この子のテンションはアニメちっくだからね。

本当に元気が良すぎて困るのよね。)


ヒョリン(テヨン姉さんがわざわざいらっしゃらなくても名無しならこの通り、もう既にほぼウィンターの勝利で決まってますからこの戦いももう幕引きですよ)



ヒョナ(テヨン姉さ〜ん🎵会いたかったです)



テヨン(ちょっと💦ヒョナなに💦)


ヒョナ(スヨン先輩もユナ先輩も私とヒョリンで頑張って倒しましたよ、だから褒めて貰いたいんです)



テヨン(まったくヒョナは甘えん坊さんね。

よしよし良く頑張ったね、いい子だったね)



ヒョナ(♪♪)




ティファニー(名無しあなたはずっと部屋に帰って無いでしょ。

この抗争を始めた日からずっと帰らずにあちこちで夜を明かして来たんじゃないの。


名無し良く聞いて、K-POPのGirl's Dayのメンバーから名前を取ったヘリが貴方の名前よ。


帰って来ないから知らないだけでだいぶ前に全員の部屋にネームが貼られて、貴方の部屋にもHYERIってちゃんと名前が貼られていたわよ。


そんな事に気付かないで暴れちゃって本当にバカな子なんだから。


でもヘリウィンターと同じ様にあの子に上手い様に利用されちゃったのよね。


貴方達の心の小さな隙間をあの子に利用されてしまったのよ。


だからもういいからね。


もういいからウィンターと仲直りして、これからは寂しくなった時にはウィンターだけじゃなくて私やテヨンも頼っていいからね。

もうそのままおとなしくしてるのよ)




ヘリ(皆んな勝手な事ばかり言いやがって

ヘリなんてそんな名前を貰ったってわたしは


ウィンターティファニーさん、ありがとう)





ヒョリン(あの子って?

ティファニー先輩。あの子ってなんですか?

名無し、いやヘリが敵のリーダーですよね。

だからもうこれで決着なんでしょ)




ティファニー(残念だけど黒幕は他に居るわよ。)




テヨン(その通りよ。

まだあの子が居るから終わりじゃないの、だから私とティファニーは最後の戦いの為にここに来たのよ。

この先の闘いは私とティファニーに任せてあなた達は少し離れて見学してなさいね。)




ティファニー(さ〜てと可愛い後輩達に私とテヨンのカッコイイ姿を見せちゃいましょうか。


いつまでも隠れていても私もテヨンもとっくに分かっているんだからいい加減出て来なさい白熊、そしてソヒョンあなたも一緒に居るんでしょ)





遂に最後の黒幕白熊が現れる。


ドール連合の全てのアイシードールとブライスが参戦したこの戦いもいよいよ最終決戦へ

白熊vsテヨンの闘いが遂に始まる。







つづく