にこ「暑い~~」

穂乃果「そうだね~~」

にこ「っていうか、バカじゃないの!この暑さの中で練習とか!」

絵里「そんな事言ってないで、早くレッスンするわよ」

絵里「花陽。これからは先輩も後輩もないんだから。ね?」

穂乃果「そうだ。合宿に行こうよ。あ~~何でこんな良い事早く思いつかなかったんだろう」

「合宿か~面白そうにゃん。」

「そうやね」

花陽「でも、何処に?」

穂乃果「海だよー!夏だもん」

海未「費用はどうするんです?」

穂乃果「それは・・・・

ことりちゃんバイト代いつ入るの?」

海未「ことりを充てにするつもりだったのですか!」

穂乃果「違うよ~ちょっと借りるだけだよ~

 

そうだ!真姫ちゃん家なら別荘とかあるんじゃない?」

真姫「あるけど」

穂乃果「本当!真姫ちゃんおねが~い」

絵里「いきなり押し掛ける訳にはいかないわ」

穂乃果「そう・・・だよね・・・」

一同羨望の眼差し

真姫「仕方ないわね・・・聞いてみるわ」

「やったにゃ~~」

 

絵里「そうだ、これを機にやってしまった方がいいかもね」

 

 

 

穂乃果「え~~先輩禁止?」

絵里「前からちょっと気になってたの。先輩後輩は勿論大事だけど、踊ってる時に、そういうの気にしちゃダメだから」

海未「そうですね。私も3年生に合わせてしまうとこありますし」

にこ「そんな気遣い全く感じないんだけど」

「それ、にこ先輩は上級生って感じじゃないからにゃあ~」

にこ「上級生じゃなかったら、何なのよ」

「う~~ん。後輩?」

穂乃果「っていうか、子供?」

「マスコットかと思ってたけど」

にこ「どういう扱いよ!」

絵里「じゃあ、早速今から始めるわよ。穂乃果」

穂乃果「あっ、いいと思います。え・・・え・・・絵里ちゃん!何か緊張~」

 

絵里「じゃあ、改めてこれから合宿に出発します。部長の矢澤さんから一言」

にこ「え!にこ!?」

「し・・・しゅっぱ~~~つ!」

花陽「それだけ?」

にこ「考えてなかったのよ!」

 

穂乃果「凄いよ真姫ちゃん」

「流石お金持ちにゃあ~」

 

穂乃果「ここと~~~った」

「凛はこっち~。海未先輩も早く取った方が・・・あっ・・」

海未「やり直しですね」

「うん。海未ちゃん。穂乃果ちゃん。」

海未「寝てる~~!」

にこ「り・・・・料理人!?」

真姫「そんな驚くこと?」

ことり「驚くよ~、そんな人が家に居るなんて凄いよね?」

にこ「へぇ~~真姫ちゃん家もそうなんだ~にこ家も専属の料理人居るのよね~だからにこ、ぜ~~んぜん、料理やった事なくって~」

ことり「へぇ~にこ先輩もそうだったなんて」

にこ「にこに~~でしょ!にこ先輩じゃなくて!にこに~!」

 

海未「これが合宿での練習メニューになります!」

穂乃果「って海は?」

海未「わ・・・私ですが?」

穂乃果「そうじゃなくって、海だよ!海水浴だよ!」

海未「あ~それなら」

穂乃果「遠泳10㎞・・・」

にこ「その後ランニング10㎞・・・」

海未「最近、基礎体力を付ける練習が減っています。折角の合宿ですし、ここでみっちりとやっておいた方がいいかと」

絵里「それは大事だけど、皆持つかしら」

海未「大丈夫です。熱いハートがあれば!」

にこ「やる気スイッチが痛い方向に走ってるわよ。何とかしなさい」

穂乃果「う・・・う・・・ん。凛ちゃん!」

「わかったにゃあ~

あーー!海未ちゃん、あそこ~~~」

海未「えっ!何ですか?」

穂乃果「今だ~~」

にこ「行け~~」

絵里「まあ仕方ないわね~」

海未「え!いいんですか?絵里先輩?」

絵里「禁止!って言ったでしょ?」

海未「すみません」

絵里「μ、sはこれまで、部活の側面も強かったから、こんな風に遊んで、先輩後輩の垣根を取るのも重要な事よ。さあ海未。行きましょ」

にこ「全くPVの撮影とはいえ、小悪魔演じるのも大変よね」

真姫「そうね」

にこ「隣、いいかしら」

真姫「いいけど」

「にゃあ」

穂乃果「ごめ~ん、にこちゃん。にこちゃんもやろうよ~」

にこ「そんな子供の遊びやる訳ないでしょ」

「あんな事言って、本当は苦手なんだにゃ~」

にこ「何言ってるのよ!見てなさい。ラブにこアタックを見せてやるんだから!」

穂乃果「真姫ちゃんもやらない?」

真姫「え?私は・・・別に・・・」

「なるほどね」

絵里「真姫は中々大変そうね」

 

穂乃果「買い出し?行く行く!」

真姫「別に、私一人で行ってくるからいいわよ。私以外、お店の場所分からないでしょ」

「じゃあ、うちがお供する。たまにはいいやろ?こういう組み合わせも」

 

真姫「どういうつもり?」

「別に。真姫ちゃんも面倒なタイプだな~って。本当は皆と仲良くしたいのに中々素直になれない」

真姫「私は普通にしてるだけで・・・」

「そうそう。そうやって素直になれないんだね」

真姫「っていうか、どうして私に絡むの?」

「ほっとけないのよ。よく知ってるから、あなたに似たタイプ。まっ、たまにはムチャしてみるのもいいかもよ。合宿やし」

 

にこ「しょうがないわね~あたたたたたた~~」

ことり「ごめんね~私が料理当番だったのに、もたもたしてたから」

 

絵里「何で花陽だけお茶碗にごはんなの?」

花陽「気にしないでください」

穂乃果「にこちゃん料理上手だよね~」

ことり「あれ?でも、昼に料理なんてした事ないって言ってなかった?」

真姫「言ってたわよ~いつも料理人が作ってくれるって」

にこ「いや・・・にこ、こんな重いもの持てな~い」

穂乃果「いくらなんでも、それは無理があり過ぎる気が・・・」

にこ「これからのアイドルは、料理の一つや二つ、作れないと生き残れないわよ!」

 

「よ~~し、じゃあ花火をするにゃあ~」

海未「花火よりも練習です」

にこ「えっ!これから・・・」

海未「当たり前です!昼間あんなに遊んでしまったのですから」

ことり「でも、そんな空気じゃないっていうか、特に穂乃果ちゃんはもう・・・・」

穂乃果「雪穂~~、お茶まだ~?」

海未「家ですか!」

真姫「じゃあ、これ片付けたら私は寝るわね」

「えっ!真姫ちゃんも一緒にやろうよ~花火~」

海未「いいえ!練習があります!」

「今日は皆で花火やろうよ~」

海未「そういう訳にはいきません」

「かよちんはどう思う?」

花陽「わ・・私は、お風呂に・・・」

にこ「第三の意見出してどうするのよー」

穂乃果「雪穂ーーーお茶ーーー!」

「じゃあ、今日はもう皆寝ようか。皆疲れているでしょ?練習は明日の早朝、それで花火は明日の夜する事にして」

「そっかー、それでもいいにゃ~」

海未「たしかに、練習もそちらの方が効率が良いかもしれませんね」

「じゃあ、決定やね」

 

 

 

真姫「どうして全員、同じ部屋じゃなきゃいけないの?」

絵里「合宿だからね」

「まあ、こういうのも楽しいんよ」

 

穂乃果「ねえ、ことりちゃ~ん」

ことり「どうしたの?穂乃果ちゃん」

穂乃果「何だか眠れなくって」

絵里「そうやって話してたら、もっと眠れないわよ。海未を見なさい。もう眠っているわよ」

ことり「穂乃果ちゃんも、わりと良く眠れる方だよね」

穂乃果「うん。けど、何だか勿体ないっていうか、折角皆でお泊りなのに」

絵里「何度も言うけど、遊びに来てる訳じゃないのよ。明日はしっかり練習するんだから、早く寝なさい」

 

ことり「何やってるの穂乃果ちゃん」

穂乃果「え、え~と・・・何か食べたら眠れるかな~って」

にこ「もう、いい加減にしてよね!」

絵里「何よ、それは・・・」

にこ「美容法だけど!」

「ハラショー・・・」

花陽「こ・・・怖い」

にこ「誰が怖いのよ!いいからさっさと寝るわよ!」

「真姫ちゃん何するの~」

真姫「えっ!何言ってるの?」

「いくらうるさいからって、そんな事しちゃダメよー」

「何するにゃっ」

穂乃果「ふんぐっ!よ~し

「投げ返さないの?」

真姫「あ、あなたね~」

「もーーー!いいわよ!やってやろうじゃない!」

 

海未「何事ですか・・・どういう事ですか・・・明日早朝から練習すると言いましたよね・・・それをこんな夜中に・・・」

 

海未「覚悟は出来てますね」

ことり「どうしよう、穂乃果ちゃん」

穂乃果「生き残るには、戦うしか。ヒッ!!」

凛・花陽「助けて~」

 

真姫「全く~」

「でも、元はといえば、真姫ちゃんが始めたにゃあ~」

真姫「ち、違うわよ!あれは希が・・・」

「うちは何も知らないけどね~」

えい!

真姫「何するの希!」

「自然に呼べるようになったやん。名前。本当に面倒やな」

真姫「べ・・別にそんな事頼んでないわよ!」

 

 

「ねえ、真姫ちゃん。

うちな、μ、sのメンバーの事が大好きなん。うちはμ、sの誰にも欠けて欲しくないの。

確かにμ、sを作ったのは穂乃果ちゃん達だけど、うちもずっと見てきた。

何かある毎にアドバイスもしてきたつもり。

それだけ思い入れがある。

ちょっと話すぎちゃったかも、皆には秘密ね!」

真姫「面倒くさい人ね。希」

「あっ、やられちゃった」

穂乃果「真姫ちゃ~ん。希ちゃ~ん。おはよー」

真姫「ねえ、絵里・・・ありがとう」

「ハラショー!」

 

 

 

この回はいわゆるサービス回と呼べる回だったのかと思います。