2月21日は、ファッションデザイナー、ジバンシィが生まれた日(1927年)だが、南インドにある巨大コミュニティー「オーロヴィル」の創設者「マザー」こと、ミラ・アルファサの誕生日でもある。
ミラ・アルファサは、1878年、仏国パリで生まれた。父親はトルコ人の銀行家、母親はエジプトのカイロ出身だった。
ミラは4歳のころからヨガをはじめ、よく瞑想した少女で、12歳のころには、フォンテンブローの森の樹木の声が聞き取れるようになった。
13歳のときミラは、はじめて幽体離脱を体験した。成長したミラは、心霊研究に邁進し、オカルト研究会を主催し、降霊術の会を開き、霊力開発のトレーニングをつづけ、自分の意志で幽体離脱し、霊体となって自由に飛びまわれるようになった。
46歳のころ、ミラはインド南部、タミル・ナヴゥ州のポンディチェリーに、インドの神秘思想家オーロビンドを訪ねた。そしてそこに集まってきた弟子たちを束ねる「オーロビンド・アシュラム(修行道場)」のマネージャーのような存在になった。オーロビンドはミラを「マザー」と呼び、弟子たちもそれにならった。
アシュラムの規模はしだいにふくれ、修行者は百人を超え、一帯に20軒ほどの住居に分かれて住む一大コミュニティーとなり、さらに第二次世界大戦下で難民を受け入れ、難民家族に食事を与え、子どもたちのために学校を作り、ミラみずから教壇に立った。
1950年12月に、オーロビンドが没した後のアシュラム、学校は「マザー」ミラが率いた。彼女の教育方針とは、こういうものだった。
「青白い顔の画一的な生徒などいらない。個性を尊重し、楽しんで学ぶことを尊び、子どもたちの直覚、直感を発展させることが肝要である。大切なのは、地球で何が起きてきたかを教えることではなく、生徒自身が自分が何者であるか知り、自分の運命を自分で選び、自分がなりたいものになる意志を持つ人間となるよう指導することである」
この学校はその後アシュラムから独立し「聖オーロビンド国際教育センター」となり、ミラはさらに世界市民の街の設立を訴え、インド政府や国連のユネスコなどが応じ、「オーロヴィル」という巨大なコミュニティーが創設された。オーロヴィル(夜明けの街の意)には、現在、世界数十か国から来た2500人以上のメンバーが住んでいる。
ミラ・アルファサは1973年11月に没した。95歳だった。遺体はオーロビンド・アシュラムの、オーロビンドと同じ石棺に安置されている。
「大切なのは、自分が何者であるか知り、自分の運命を自分で選び、自分がなりたいものになる意志を持つこと」
というミラのことばに強い共感を覚える。ずっと学校で「地球で何が起きてきたか」を教わってきたが、彼女の言う通りである。
(2023年2月21日)
●おすすめの電子書籍!
『オーロビンドとマザー』(金原義明)
インドの神秘思想家オーロビンド・ゴーシュと、「マザー」ことミラ・アルファサの思想と生涯を紹介。オーロビンドはヨガと思索を通じて、生の意味を追求した人物。その同志であるマザーは、南インドに世界都市のコミュニティー「オーロヴィル」を創設した女性である。「生きる意味」とは?
『オーロヴィル』(金原義明)
南インドの巨大コミュニティー「オーロヴィル」の全貌を紹介する探訪ドキュメント。オーロヴィルとは、いったいどんなところで、そこはどんな仕組みで動き、どんな人たちが、どんな様子で暮らしているのか? 現地滞在記。あるいはパスポート紛失記。南インドの太陽がまぶしい、死と再生の物語。
●電子書籍は明鏡舎。
https://www.meikyosha.jp


ミラ・アルファサは、1878年、仏国パリで生まれた。父親はトルコ人の銀行家、母親はエジプトのカイロ出身だった。
ミラは4歳のころからヨガをはじめ、よく瞑想した少女で、12歳のころには、フォンテンブローの森の樹木の声が聞き取れるようになった。
13歳のときミラは、はじめて幽体離脱を体験した。成長したミラは、心霊研究に邁進し、オカルト研究会を主催し、降霊術の会を開き、霊力開発のトレーニングをつづけ、自分の意志で幽体離脱し、霊体となって自由に飛びまわれるようになった。
46歳のころ、ミラはインド南部、タミル・ナヴゥ州のポンディチェリーに、インドの神秘思想家オーロビンドを訪ねた。そしてそこに集まってきた弟子たちを束ねる「オーロビンド・アシュラム(修行道場)」のマネージャーのような存在になった。オーロビンドはミラを「マザー」と呼び、弟子たちもそれにならった。
アシュラムの規模はしだいにふくれ、修行者は百人を超え、一帯に20軒ほどの住居に分かれて住む一大コミュニティーとなり、さらに第二次世界大戦下で難民を受け入れ、難民家族に食事を与え、子どもたちのために学校を作り、ミラみずから教壇に立った。
1950年12月に、オーロビンドが没した後のアシュラム、学校は「マザー」ミラが率いた。彼女の教育方針とは、こういうものだった。
「青白い顔の画一的な生徒などいらない。個性を尊重し、楽しんで学ぶことを尊び、子どもたちの直覚、直感を発展させることが肝要である。大切なのは、地球で何が起きてきたかを教えることではなく、生徒自身が自分が何者であるか知り、自分の運命を自分で選び、自分がなりたいものになる意志を持つ人間となるよう指導することである」
この学校はその後アシュラムから独立し「聖オーロビンド国際教育センター」となり、ミラはさらに世界市民の街の設立を訴え、インド政府や国連のユネスコなどが応じ、「オーロヴィル」という巨大なコミュニティーが創設された。オーロヴィル(夜明けの街の意)には、現在、世界数十か国から来た2500人以上のメンバーが住んでいる。
ミラ・アルファサは1973年11月に没した。95歳だった。遺体はオーロビンド・アシュラムの、オーロビンドと同じ石棺に安置されている。
「大切なのは、自分が何者であるか知り、自分の運命を自分で選び、自分がなりたいものになる意志を持つこと」
というミラのことばに強い共感を覚える。ずっと学校で「地球で何が起きてきたか」を教わってきたが、彼女の言う通りである。
(2023年2月21日)
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『オーロビンドとマザー』(金原義明)
インドの神秘思想家オーロビンド・ゴーシュと、「マザー」ことミラ・アルファサの思想と生涯を紹介。オーロビンドはヨガと思索を通じて、生の意味を追求した人物。その同志であるマザーは、南インドに世界都市のコミュニティー「オーロヴィル」を創設した女性である。「生きる意味」とは?
『オーロヴィル』(金原義明)
南インドの巨大コミュニティー「オーロヴィル」の全貌を紹介する探訪ドキュメント。オーロヴィルとは、いったいどんなところで、そこはどんな仕組みで動き、どんな人たちが、どんな様子で暮らしているのか? 現地滞在記。あるいはパスポート紛失記。南インドの太陽がまぶしい、死と再生の物語。
●電子書籍は明鏡舎。
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