3月10日は、歌手の松田聖子が生まれた日(1962年)だが、実業家ビズ・ストーンの誕生日でもある。ツイッターの共同創業者である。
ビズ・ストーンは、1974年、米国マサチューセッツ州ボストンで生まれた。本名は、クリストファー・アイザック・ストーン。小さいころ、彼が自分の名前をうまく発音できず、「ビズアーバー」と言っていたところから、「ビズ」が愛称として定着した。
ボストンの大学に入ったビズは学業に身が入らず、途中で大学を放りだし、20歳のころから地元の出版社で働きはじめた。仕事は荷物運びだったが、あるとき彼は勝手にパソコンをいじり、新しい本のカバーデザインを作り、デザイナーの作品のなかに忍ばせておいた。すると、彼のデザインが採用された。「これは誰が作ったものか?」作者さがしがはじまり、ビズが名乗り出た。彼はブックデザイナーのポストを手に入れた。
出版社に3年ほど務めた後、ビズは友人とネット上のブログ支援サイト「ザンガ(Xanga)」を立ち上げた。これはブログ作成サービスで、ザンガは若者のあいだで流行し、急成長した。しかし、仲間と衝突し、ビズは会社へ行くのがいやになり、辞めてしまった。
彼は母親の家の地下室に引きこもり「天才ビズ・ストーン(Biz Stone, Genius)」というブログをひとりで書いた。彼は青年実業家エヴァン・ウィリアムズと電子メールをやりとりするようになり、意気投合した。ウィリアムズの会社は「ブロガー」というブログ作成ソフトを提供して成功していたが、彼はこれをグーグルに売却した。売却の条件にのなかに、ウィリアムズはグーグル者に入ってブロガーの指揮をとることという条項が入っていて、それにウィリアムズはビズも加え、グーグルに呑ませた。グーグル社の採用条件には大卒者の規約があったが二人の中退者は特例で社員になった。
ビズは30歳のとき、グーグルを辞め、ウィリアムズが立ち上げた新ウェブサービス企業「オデオ」に加わった。そこにジャック・ドーシーが加わり、2006年、ビズが32歳のとき「ツイッター」のサービスがはじまった。
ビズはツイッターの方向性を明確にする精神的支柱となり、外部むけの「ツイッターの顔」となった。ツイッターはまたたく間に成長し、全世界に膨大な数の利用者を抱える巨大システムとなった。が、赤字続きで、収益改善のため、創立者のウィリアムズがツイッターの業務から離れ、ビズも2011年、37歳でツイッターを離れた。
ストーンは起業家への投資・支援をしながら、テクノロジーニュースの「ワイアード(WIRED)」の指揮をとり、Q&Aのプラットフォーム「ジェリー・アプ」を立ち上げ、また、妻といっしょに立ち上げたビズ・アンド・リビア・ストーン財団を通じて教育や自然保護の慈善事業にも活躍している。
ビズ・ストーンは言っている。
「前向きな社風は、次のことがらから生みだされる。つねに心にとめていること、同僚に敬意を払うこと、そして仕事に感情移入すること。(Positive culture comes from being mindful, and respecting your coworkers, and being empathetic.)」(Brainy Quote:http://www.brainyquote.com/)
(2019年3月10日)
●おすすめの電子書籍!
『ポエジー劇場 天使』(ぱぴろう)
絵画連作によるカラー絵本。いたずら好きな天使たちの生活ぶりを、詩情豊かな絵画で紹介。巻末にエッセイを収録。
●電子書籍は明鏡舎。
http://www.meikyosha.com

ビズ・ストーンは、1974年、米国マサチューセッツ州ボストンで生まれた。本名は、クリストファー・アイザック・ストーン。小さいころ、彼が自分の名前をうまく発音できず、「ビズアーバー」と言っていたところから、「ビズ」が愛称として定着した。
ボストンの大学に入ったビズは学業に身が入らず、途中で大学を放りだし、20歳のころから地元の出版社で働きはじめた。仕事は荷物運びだったが、あるとき彼は勝手にパソコンをいじり、新しい本のカバーデザインを作り、デザイナーの作品のなかに忍ばせておいた。すると、彼のデザインが採用された。「これは誰が作ったものか?」作者さがしがはじまり、ビズが名乗り出た。彼はブックデザイナーのポストを手に入れた。
出版社に3年ほど務めた後、ビズは友人とネット上のブログ支援サイト「ザンガ(Xanga)」を立ち上げた。これはブログ作成サービスで、ザンガは若者のあいだで流行し、急成長した。しかし、仲間と衝突し、ビズは会社へ行くのがいやになり、辞めてしまった。
彼は母親の家の地下室に引きこもり「天才ビズ・ストーン(Biz Stone, Genius)」というブログをひとりで書いた。彼は青年実業家エヴァン・ウィリアムズと電子メールをやりとりするようになり、意気投合した。ウィリアムズの会社は「ブロガー」というブログ作成ソフトを提供して成功していたが、彼はこれをグーグルに売却した。売却の条件にのなかに、ウィリアムズはグーグル者に入ってブロガーの指揮をとることという条項が入っていて、それにウィリアムズはビズも加え、グーグルに呑ませた。グーグル社の採用条件には大卒者の規約があったが二人の中退者は特例で社員になった。
ビズは30歳のとき、グーグルを辞め、ウィリアムズが立ち上げた新ウェブサービス企業「オデオ」に加わった。そこにジャック・ドーシーが加わり、2006年、ビズが32歳のとき「ツイッター」のサービスがはじまった。
ビズはツイッターの方向性を明確にする精神的支柱となり、外部むけの「ツイッターの顔」となった。ツイッターはまたたく間に成長し、全世界に膨大な数の利用者を抱える巨大システムとなった。が、赤字続きで、収益改善のため、創立者のウィリアムズがツイッターの業務から離れ、ビズも2011年、37歳でツイッターを離れた。
ストーンは起業家への投資・支援をしながら、テクノロジーニュースの「ワイアード(WIRED)」の指揮をとり、Q&Aのプラットフォーム「ジェリー・アプ」を立ち上げ、また、妻といっしょに立ち上げたビズ・アンド・リビア・ストーン財団を通じて教育や自然保護の慈善事業にも活躍している。
ビズ・ストーンは言っている。
「前向きな社風は、次のことがらから生みだされる。つねに心にとめていること、同僚に敬意を払うこと、そして仕事に感情移入すること。(Positive culture comes from being mindful, and respecting your coworkers, and being empathetic.)」(Brainy Quote:http://www.brainyquote.com/)
(2019年3月10日)
●おすすめの電子書籍!
『ポエジー劇場 天使』(ぱぴろう)
絵画連作によるカラー絵本。いたずら好きな天使たちの生活ぶりを、詩情豊かな絵画で紹介。巻末にエッセイを収録。
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