今日は東京都都議選の投票日。
朝日の朝刊の記事によれば、安倍晋三首相は今回の選挙の応援演説にあたって、街頭を極力避け、支持者ばかりが集まる体育館で演説してきたそうだ。でも、運動期間最終日の昨日(2017年7月1日)の最後の最後に、秋葉原の街頭で演説した。
すなわち、反対派から「辞めろ」「帰れ」コール。もちろん支持派もいた。
それはいいが、秋葉原でヤジられた安倍首相は、マイクに向けこう言ったそうだ。
「人の演説を邪魔するような行為を自民党は絶対にしない」

噴飯ものである。
国会における自民党の下品なヤジは歴史的に有名で、つい先日の参議院での、政府批判思想の弾圧を事実上目的とした共謀罪法案の審議でも、野党議員の質問中、
「共謀罪で逮捕するぞ」
と戦慄的なヤジをとばし、下卑た笑いではやしたてたのは自民党議員である。
昔からヤジが多いと周知される自民党員のなかでも、総理大臣となると、それでも一国の首長たる慎みをもってヤジには加わらなかったものだが、安倍首相は野党議員の発言中に首相席から平気でヤジをとばし、めずらしい品格のない総理だと衝撃を放った人物である。

秋葉原の聴衆のなかには、自民党から人格攻撃を受け、また国策捜査の疑いのある強引な家宅捜査を受けた、森友学園の籠池理事長もいて、
「うそを言うな。民主主義を守れ」
と声をあげていたそうだが、彼の言う通りである。(「朝日新聞」2017年7月2日朝刊)
昨日の秋葉原には時の人、有名人が集まったようだ。

自分はヤジるが、人からヤジられるのは嫌いで、なるたけ人込みを避けてきたが、いざ表でヤジられると、つい、あることないことを口走ってしまった、ということか。
でも、ウソはいけない。
不思議なのは、彼の支持者たちが、こう言わないことである。
「なにを言ってもいいが、ウソをつくな。われわれはサルではない」

その昔、宋の狙公が、食費を節約しようと、飼っているサルたちに、
「とちの実を、朝三つ、夜四つやる」
と言った。すると、サルたちが怒った。そこで、
「じゃあ、朝四つ、夜三つやる」
と言いなおしたら、サルたちはみな喜んだ。(『列氏』黄帝篇より)
(2017年7月2日)