9月29日・ネルソン提督の精神 | papirow(ぱぴろう)のブログ

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9月29日は、『ドン・キホーテ』の作者セルバンテスが生まれた日(1547年)だが、大英帝国の英雄ネルソン提督の誕生日でもある。

ホレーショ・ネルソンは、1758年、英国イングランド東部のノーフォークのバーナム・ソープ村で生まれた。父親は村の教区牧師だった。
父親が病気で家計が傾いたこともあり、ホレーショは12歳のとき、海軍の艦長をしていた親戚のつてで海軍に入った。
昇格試験を通過して、20歳ではじめて自分の船を指揮する艦長となった。
フランス革命が起きた際には、艦長として地中海の戦線に参加し、フランス軍の艦艇と戦闘。36歳のときに参加したコルシカ島北部の攻略戦で右目を失明した。
39歳のとき、アフリカ大陸北西部、モロッコ沖の大西洋にあるカナリア諸島で、スペイン軍と戦闘をまじえ、右腕を負傷し切断。これで片目、片腕となった。
ナポレオン率いるフランス軍がエジプト遠征をおこなった折には、艦隊を率いて地中海を進み、アレクサンドリアの沖でナイルの海戦を戦い、フランス艦隊を撃破。これによって周囲を囲まれ、絶体絶命のピンチにおちいったナポレオンは、味方を見捨て、少数の軍勢だけを連れてフランスへ逃げ延び(敵前逃亡し)パリでクーデターを起こし、権力を掌握することになる。ナポレオンを追いつめ、彼に大ばくちを打たせた男、それがネルソンである。
その後、ネルソンは47歳のとき、スペインとアフリカ大陸モロッコにはさまれたジブラルタル海峡の西方の大西洋で英国艦隊を率い、フランス・スペインの連合艦隊に挑んだ。これがトラファルガー海戦で、彼は味方艦隊に手旗信号でこうエールを送った。
「英国はそれぞれすべての者がその義務を尽くすことを期待する。(England expects that every man will do his duty.)」
ネルソンは接近戦を挑み、フランス艦隊27隻を撃退する歴史的勝利をあげたが、みずからも敵の射撃を浴びて戦死した。 1805年10月。47歳だった。
彼の遺体はラム酒漬けにして本国まで運ばれ、国葬が営まれた。
ロンドンのトラファルガー広場の中央に、ネルソンの記念碑が建てられ、現在もネルソン提督像は記念碑のてっぺんからロンドンを見渡している。

アメリカ独立戦争時のアメリカ側大陸海軍を指揮したジョン・ポール・ジョーンズ司令官、日露戦争の日本海海戦で日本帝国海軍を指揮した東郷平八郎司令官と並び、ネルソンは世界三代提督のひとりとされる。

ネルソン提督は、第二次世界大戦前まで世界一の強国だった大英帝国の象徴だった。
しかし、ネルソン提督のような軍人の感覚は、現代の日本人一般人の感覚では理解しがたいものがある。ネルソン提督は、最後の一隻まで沈めるか、沈められるかのせん滅戦の主唱者だった。陸のナポレオン、海のネルソン。この時代から、戦争はせん滅戦となった。そういう戦争史のターニングポイントに位置する軍人である。
(2016年9月29日)



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