1945年のこの日の朝、東京湾にく浮かんだ米ミズーリ号艦上に、チェスター・ニミッツ米海軍元帥、連合軍最高司令官ダグラス・マッカーサー米陸軍元帥、日本側は、重光葵外務大臣・政府全権代表と、梅津美治郎参謀総長・大本営全権代表らが集まり、降伏文書の調印式がおこなわれた。艦上にはマイクが設置され、式の模様はラジオで全世界に放送された。
一般に、「敗戦の日」というと、日本では、昭和天皇による玉音放送がラジオで流された1945年8月15日を指すけれど、諸外国では、日本と連合軍とのあいだで降伏文書がとりかわされた1945年9月2日を指すことが多い。
日本側が、連合軍側に降伏条件であるポツダムの受諾を通知したのは、玉音放送の前日の
1945年8月14日だから、こちらを「敗戦の日」とするのも妥当かもしれない。
でも、日本国民一般に知らされたのが、8月15日だから、日本人一般にとっては、感情的に、やっぱり8月15日ということになるのか。
高校生のとき、歴史の教師から、こう言われた。
「この日は『敗戦記念日』ですから。テストで『終戦記念日』なんて書いたらバツにしますからね」
まったくその通り、ことばのすりかえで、あいまいにし、ごまかそうとする日本人の思考のずるいところがよく表れている表現だけれど、この「終戦」という言いまわしを考えだしたのは、やはりごまかしの職人がひしめく高級官僚のしわざである。
以前、テレビのドキュメンタリー番組で、当時の外務省政務局長だった安東義良が、インタビューに答えて、自分が考案した旨告白していた。
「『降伏』というと、ショックが強いので、軍部を刺激せず、国民の反響を起こさないよう『終戦』『終戦』で押し通した。ごまかそうというと語弊があるが、事実、ごまかそうと思った。ことばの伝える印象をやわらげようと思った」
と。「降伏」「降伏」と放送などで繰り返したら、軍部のクーデターなど、起きたろうか。
「福島はコントロールできています」とか、
「米軍を守ってあげることができないんです」とか、
政治家や役人は、表現をあいまいにし、情に訴えて、理屈を曲げ、平気でウソを言い、国民の頭をごまかそう、ごまかそうとしてくるので、気をつけなくてはいけない。
(2016年9月2日)
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