スタンダールこと、本名マリ=アンリ・ベールは、1783年、フランスのグルノーブルに生まれた。父親は弁護士だった。
スタンダールが6歳のとき、フランス革命がはじまった。
青年となったスタンダールは、陸軍に入り、ナポレオンのイタリア遠征に参加した後、退役。官僚、ジャーナリスト、在イタリアのフランス領事などをしながら、小説や評論を書いた。
39歳のとき、『恋愛論』を発表。
47歳のとき『赤と黒』。
そして56歳のとき『パルムの僧院』を発表。
現在でこそ、スタンダールといえば世界文学の最高峰のひとつとして、全世界で読まれているが、スタンダールの生前は彼の本はまったく売れなかった。その売れなさかげんは、伝説的で、1年間で売れたのが3部とか5部とか、それくらいだったらしい。
スタンダールは1842年3月、パリで没。59歳だった。
墓はパリのモンマルトルにあり、墓碑銘にこう刻まれた。
「ミラノ人アッリゴ・ベイレ 書いた 愛した 生きた」
生粋のフランス人なのだけれど、こよなくイタリアを愛し、イタリア人になりきりたかった人だった。
『パルムの僧院』は自分のもっとも好きな小説のひとつである。小説というのは、結局『パルムの僧院』にとどめをさすのかもしれない、と思ったりする。ふとした折にあの小説中の登場人物たち、ファブリス、サンセヴェリーナ侯爵夫人、モスカ伯爵といった人々のことを、旧友のように思いだし、なつかしくなる。
自分の感じ方とはちがうかもしれないけれど、スタンダリアンの大岡昇平はもちろん、谷崎潤一郎も、小林信彦も、バルザックも、みんな『パルムの僧院』を絶賛している。
友人だったメリメによると、スタンダールは、そこに女性がいるのなら、とにかく口説いてみるのがすべての男にとっての義務である、と考え、それをつねに実行していた人物らしい。メリメも、好きな女性がいるなら、とにかく彼女をものにしたまえ、とけしかけられたという。(「スタンダール」『メリメ全集 6』河出書房新社)
この辺は、まさにイタリア人気質そのもので、スタンダールの異性に対する積極性がよくうかがえる挿話である。
(2015年1月23日)
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