7月20日・人類、月に立つ | papirow(ぱぴろう)のブログ

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Something to remember today. 今日の日が流れて消え去ってしまう前に。

7月20日は、ビデオ・アートのナム・ジュン・パイクが生まれた日(1932年)だが、この日は、人類がはじめて月に降り立った日でもある。
1969年のこの日、米国の宇宙線アポロ11号が、月面の「静かの海」に着陸し、人類が初めて月面に降り立った(日本時間では7月21日)。
アームストロング船長は「この一歩は小さいが、人類にとっては大きな飛躍である。(That's one small step for [a] man, one giant leap for mankind.)」と語った。

「人類を月に送り込む」というアポロ計画は、もともと「スプートニク・ショック」に端を発していた。
当時、冷戦状態にあった米国とソビエト連邦(ロシア)の二大大国は、なににつけても張り合っていたが、そんな時代の1957年に、ソ連が人類発の人工衛星「スプートニク1号」の打ち上げに成功した。
これは「スプートニク・ショック(Sputnik crisis)」として米国に衝撃を与えた。
ジョン・F・ケネディ大統領は1961年に、ワシントンDCの国会での演説のなかで、こう宣言した。
「私は我が国が、この10年間(60年代)が終わるまでに人間を月面に到達させ、なおかつ安全に地球に帰還させることを約束する。(I believe that this nation should commit itself to achieving the goal, before this decade is out, of landing a man on the Moon and returning him safely to the Earth.)」
それから7年後。1960年代が終わる寸前の1969年にケネディの約束は果たされた。

アポロ11号は、地球を出発して4日ほどで月に到着し、2時間半ほど月面で作業した後、引き上げ、また4日ほどかかって地球に帰ってきた。

自分は米国史をすこしかじったのでよく知っているのだけれど、このアポロ11号の月面着陸のすぐ後、その翌月にニューヨーク州のウッドストックでロック・フェスティバルがおこなわれている。
科学と経済のすべてを注ぎ込んだ月面到達の国家プロジェクトと、若者たちのより集まった自由なロック・フェスティバル。この対照的とも言える二つのできごとが、同じ1969年の夏にあったというのが、米国という国のおもしろさを象徴していると自分は思う。
国がひとつ意見一色に染まらない。かならず反対意見や、まったく正反対の方向性を内包している。それが米国の魅力だと思う。

アポロ11号によって月から持ち帰られた月の石は、翌年1970年の大阪万博の際に、アメリカ館で展示され、壮絶な人気を博した。アメリカ館の入口は常時、数時間待ちの長蛇の列が並んだ。

もう、あれから45年たった。月面の荒涼たる風景の映像を見て、まだ子どもだった自分は、
「やっぱり月にはうさぎはいなかったかぁ」
と思ったものだった。
でも、ほんとうは月にはうさぎがいて、ただ宇宙船がやってきたときはどこかに隠れているので、いまごろうさぎたちは、月面でおおっぴらにモチをついているのではないかと、いまでもこころのどこかで信じている。
(2014年7月20日)




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