2月6日・ボブ・マーリーの熱狂と希望 | papirow(ぱぴろう)のブログ

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Something to remember today. 今日の日が流れて消え去ってしまう前に。

2月6日は、映画監督のフランソワ・トリュフォーが生まれた日(1932年)だが、レゲエ音楽の神さま、ボブ・マーリーの誕生日でもある。
自分は学生のころ、「ジュリー」沢田研二が主演した長谷川和彦監督の名作「太陽を盗んだ男」を見た。映画のなか、高校教師のジュリーが原発からプルトニウムを盗み出し、小型原爆を自作するのだけれど、アパートの自室でついに原爆が完成したとき、ジュリーはボブ・マーリーの「ゲット・アップ・スタンド・アップ」を大音響で流し、歓喜に踊り狂うのだった。美しい感動的なシーンだった。しびれた自分は、映画館を出たその足でレコード屋に行き、ボブ・マーリーをさがした。

ボブ・マーリーは、1945年、ジャマイカのナイン・マイルで生まれた。出生時の本名は、ロバート・ネスタ・マーリー。父親は白人のヨーロッパ系ジャマイカ人で、プランテーションの監視役。母親は黒人のアフリカ系ジャマイカ人だった。
父親は妻子と離れて暮らしていて、めったに顔を見せなかった。
ボブが10歳のとき、父親が没し、12歳のとき、ボブは母親とともに、首都キングストンのスラム街であるトレンチタウンへ引っ越した。
音楽に熱中していたボブは、14歳で学校をやめ、18歳でバンドを結成してデビュー。21歳で結婚し、25歳のときに自分のスタジオ、レコード・レーベルをもった。
そのころからボブ・マーリーのレゲエ・ミュージックに西欧のロック・ミュージシャンたちが注目しだし、マーリーが27歳のとき、英国のスター、エリック・クラプトンがマリーの楽曲「アイ・ショット・ザ・シェリフ」のカヴァー・ヴァージョンを出し、これが全米ナンバーワンヒットとなり、ボブ・マーリーとレゲエ音楽は一気に世界に広まった。
マーリーは世界をツアーしてまわり、ジャマイカ国内では、その絶大な人気によって政界にも強い影響力をおよぼした。
足の指にできたガンがもとで、マーリーは1981年5月、米国フロリダ州のマイアミで没した。36歳だった。ジャマイカでは国葬がおこなわれた。

マーリーの「ノー・ウーマン・ノー・クライ」を聴くと、自分はなぜだか涙しそうになる。トレンチタウンで苦しい今日を生きながら、未来はきっとよくなるから、さあ、涙をふいて生き抜こうというような内容に、自分の姿をそこに見てしまう。

ボブ・マーリーは、ラスタファリ思想の信奉者だった。ラスタファリは、アフリカ回帰主義であり、マリファナを神聖視し、髪をドレッドヘアーに編む、自然食主義者たちである。この思想のために、マーリーはガン患部を切除する外科手術を拒否し、ガンが全身に転移したらしい。
「起き上がれ、自分の権利のために立ち上がれ。闘争をあきらめてはいけない」
と歌う「ゲット・アップ・スタンド・アップ」も、ラスタファリの思想が反映されている。
自分が、ラスタファリの主義と一致するのはマリファナについての意見くらいのもので、ほかはまったく合わないのだけれど、にもかかわらず、この歌を聴くと、強く心を揺さぶられ、奮い立たせられる。その昔、ある女性デザイナーが自分に、
「レゲエって、最高だよね」
と言ったけれど、まったくその通りだと思う。
(2014年2月6日)


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