2013年の振り返り | papirow(ぱぴろう)のブログ

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Something to remember today. 今日の日が流れて消え去ってしまう前に。

大晦日。今年2013年を終えるにあたり、書いておきたいと思います。
今年は、昨年の衆院選につづき参院選でも自民党が圧勝し、赤字財政をさらに大赤字にして税金を公共投資したおかげで株式市場は景気がよくなり、大企業は業績がよくなりました。2020年のオリンピック招致も決定し、明るい話題のあった一年だった、みたいな論をときどき見かけますが、自分はそうは思いません。

来年2014年には消費税率が上がる。それをあてこみ各省庁は大型予算を組んだ。官僚天国は増長するばかりで、憲法違反と判決も出ている国会議員数も減らず、自民党が公約にあげた政官のムダの削減は陰形も見えない。政官は肥り、国民はやせる。いずれ日本に見切りをつけた外国からの投資が一気に引き上げられ、日本が恐慌におちいることは容易に予想でき、その場合、政治家はセオリー通り、飢えた国民の不満を外に向けるよう世論をあおる。近い将来、日本は北朝鮮化するだろうと思われる。

今年9月に、アルゼンチンのブレノスアイレスで、安倍晋三首相が、
「Fukushima is under cotrol.(福島はちゃんと管理されています)」
と全世界が見るなかで言い放った。そのとき、外国人はともかく、日本人でそれを信じた者は一人もいなかった思う。福島では放射能汚染水が漏れだして、制御不能になっていることを、日本人はみんな知っていた。でも、2020年のオリンピックの東京開催が決まると、うそか本当かなど、どうでもよくなってしまった。首相は味をしめたにちがいない。自分は、これが歴史の大きなターニングポイントになると思う。

先日、国会を通過した秘密保護法は、ある市民がとつぜん逮捕されて、理由も告げられず投獄され姿を消す、逮捕理由は永遠に明かされない、そういう社会がくる、これからは官憲が狙った者はどんどん逮捕・投獄するぞ、という支配側からの宣言だと解釈すべきだろう。これは1925年に通過した治安維持法と同じで、治安維持法成立の6年後に満州事変に突入した過去を思えば、2020年か2021年には日本は戦争をはじめているだろうと計算が立つ。

対中国ということで考えると、現在、局地戦では中国に対して有利に戦えるともされる日本自衛隊と在日米軍だが、そのパワーバランスが完全に逆転するといわれる転換点が、ちょうど2020年ごろ。それを考えに入れれば、中国側は勝つのがわかっているケンカならと、すすんで日本に対して挑発さえしてくるだろう。
2020年の東京五輪は、ヒトラー政権下のベルリン五輪や、ムッソリーニ政権下のサッカー・W杯イタリア大会のようなものになるような気がしてならない。スポーツ大会は戦争の引き金になりこそすれ、抑止にならない、ということである。
おそらく東京五輪の直後に戦争がはじまる。戦争への道を歩みだしたのが、2013年だったと、後で振りかえればわかると思う。

芸術家の浜田知明が、新聞で、中国大陸での自分の戦争体験を語っていた。
「(中国で)同じ隊の男が民家へ入り、少し経ってニヤニヤと服を整えながら戻ってきた。家には少女の母親もいた。母親の前でどんなことをされたか。僕は軍隊にいることが心底いやになった。(中略)行軍中に宿営した集落で仲間とだべっていると、使用人の中国人が『腹をこわしたので薬が欲しい』と言ってきた。星1つない、真っ暗な夜でした。1人の兵隊が『やるからついてこい』と立った。しばらくしてダーンと銃声が響き、闇の中から兵隊がにやりと笑って戻って来た。日本ではごく普通の、店のおやじです。」
「ある新聞に先日、『日本には武士道の伝統があり、明治以降も立派な軍人がいた。その日本軍が残虐なことをしたはずがない』という趣旨の、年輩の女性の投書が載り、びっくりしました。家族や友人に話すことはほとんどないでしょうが、それにしても……。」(浜田知明。朝日新聞夕刊2013年12月16日、20日)

作家の星野智幸が近年の体験を新聞に書いていた。
「長らく会うことのなかった、子ども時代や社会人時代の旧友たちと久しぶりに会うということが、そのころ続いていた。(中略)『変わらないなあ』と笑い合っていたら、落とし穴があった。話題が例えば韓国のことに及ぶと、それまでとうってかわって態度が硬くなったのである。侮蔑的な口調で、嫌悪を表明する。日本に対する態度を批判しながら次第に激高し、中国についてもなじり始め、日本はもっと国防に力を入れるべきだと言い、特攻隊や戦没者への感謝を口にする。スポーツでの『日本人』の活躍を、涙を流さんばかりに礼賛する。」(星野智幸。朝日新聞2013年12月25日)

要するに、コミュニケーションの不在、歴史事実の隠蔽、国民の無知化、ことばの無意味化が進み、もう手がつけられない状態になっているということだろう。
長い不景気のため、国民全体が損得勘定だけで生きることに慣れ、とくに若い世代の貧困化が進んだ。目先の生活がすべての人にとっては、社会や政治など意識がいかない。
知らぬ間に、ものを言えない静かな時代、ロックバンド「ジャパン」の楽曲「クワイエット・ライフ」の時代が忍び寄ってきている。

以上の悲観的な予想が、来年はみごとにはずれ、明るい年になりますように。
みなさま、よい年を。
(2013年12月31日)



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