猫っつーのは・・実に用心深く、臆病で・・
ちょっとした物音にもおっどろいたりなんかして・・
飼い猫でも見知らぬ人を見かけると・・すぐに走り出して・・
不意に立ち止まって・・後ろを振り返ったりなんかして・・
我が身の安全を確認するもんなんですが・・
先日、相変わらずの山道を走っておりましたら・・
田舎っつーても、道幅が7~8メートルの舗装された・・
それはもぉ、立派な・・車の往来も随分と・・・少なすぎる
ま、そげなこたぁ・・どうでもいいんですが・・
走る私の車の前方を・・一匹の老獪な猫が・・横切ろうと・・のんびりと・・
まるで朝の散歩を楽しむかのように・・ゆったりと・・
走って来るこちらの車に気がつきゃあ・・きっと走り出すぞ・・と
わたしが走る車線の中央に差し掛かった時・・ネコの奴こちらに気が付いた
ふっ、ようやく気が付いたか・・遅いわ早う走り出せや・・と
何を思ったか猫の奴・・立ち止まりおって・・こちらを凝視してきた
睨み付けるようなその眼差しにはふてぶてしさが如実に表れ・・
仕方なく当方スピードダウン・・
クラクションを鳴らすのも大人げないので・・一旦停止
それを見届けた猫の奴・・・ゆっくりと腰を下ろしよった・・もぉ、居座る気満々
通れるもんなら通って見ろや・・・ってな感じ
どうせ、近くの飼い猫なんだろうが・・あ、あ、あおられたぁ
随分軽く見られたもんじゃ・・いい根性しとるやないかい・・と
車を迂回させながら・・負け犬の遠吠えを一声・・・・ワォーン