それぞれ、みんな持ち場があり、それぞれの役割を果たしている。
東北の震災があった日、私は保育園にいました。
ちょうど、お昼寝が明ける時間。
グラグラっ…ときた
と思ったら、

突然の激しい揺れ。
部屋にいる子供たちに、
「起きなさいっ!」と叫びながら、
子供たちを部屋の真ん中に引っ張り集めて、
布団を覆わせて…
揺れがおさまると、外へ避難しても危険がないか確認し、
頭巾を被せて、子供たちを誘導…
みんな足がガタガタ震えて、
靴もまともに履けない状態。
外に出れば、寒さと恐怖で泣き震える子も。
あの瞬間、改めて、
大切な命を預かっているんだ!
強く強く認識した瞬間でした。
電車が止まってしまった中、何時間も、歩いて子供たちを迎えに来たパパやママたち。
頭が上がりません。
と同時に、ケガ一つなく、親御さんの元に帰って行く、子供たちを見て、
ホッとする自分がいました。
その後、一週間ほど、
半分以上の子供が自宅待機で、お休みしていました。
あれから…
もうすぐ2ヶ月が過ぎようとしています。
まだまだ余震は続きますが、子供たちは少しずつ、
平常な日常を取り戻しつつあります。
しかし…、
やはり敏感に周りの感情をキャッチしてしまう子、
少しの揺れでも地震が大嫌いな子、
被災地以外の場所でも、震災の影響で、メンタル面が傷付いてしまった人は、
子供だけに限らず、大人でもたくさんいらっしゃると思います。
私は今、数多くの現場で、たくさんの子供たちと関わってます。
今の私にできること…
まずは、一番身近にいる不安を抱える子供たちのために、
できるかぎりの不安を取り除き、
元気をあげること

ではないかな、と考えています。
震災後、2週間目に、とあるお教室でレッスンがありました。
お休みが多いかな?と思ったら…
「こんな時だからこそ、音楽が聞けて、体も動かすことができて、子供にとっても良かった!」
という声が多かったのです。
被災地に赴いて、お手伝いされる方もいれば、
被災地から遠い地で、心のケアをする人、
今だからこそ、遠い地から元気づけようと、
日本の復興に尽力を上げる人、
東北の野菜や生産物を買って、
被災地の復興を支援する人、
直接行けなくても、
みんなそれぞれ、自分の持ち場から、
復興へのお手伝いができるはず。
だから…
今の私にできること、
音楽の力で、子供たちや家族を安心させてあげたい

そして、私がお金を集めることはできないけれど、
基金を集めているところに、募金することはできる

そんなふうに復興のお手伝いができれば…と、思う日々です。
募金先にこんなところがあります
MUSIC POWER AID

http://www.fmp.or.jp/aid/
(社)音楽制作者連盟の震災復興基金で、
楽曲を購入することで、募金に参加できます
