もったいないです。
これは、「人体関係」の本に興味をもってもらうために子どもたちに話した話です。
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👩私「先生、最近とっても悩んでいることがあるの。」
👦👧「なになに?」
👩「みんなは酸素は猛毒だって知ってた?」
👦「えー!そんなバカな!」
👩「ほんとだよ。
酸素は安全だというのは錯覚なんだよ。
真空パックって聞いたことある?
あれは酸素によってものが腐ったり傷んだりするのを防ぐためにするでしょ?
お肉とかお魚とか酸素を抜いてパックするといつまでも新鮮なんだよね?
缶詰も同じ原理なんどけど。
それは酸素が毒だからなんだよ。
鉄だって酸素がくっつくと錆びてボロボロになるでしょ?
今は空気中の酸素濃度が20%だからまだ大丈夫なんどけど、倍の40%になったら肺が焼けて死んじゃうんだよ。」
👧「じゃ、なんで私たちは酸素を吸っても大丈夫なの?」
(ここでひとしきりみんなが思い思いの答えを言い合う。)
👩「それはね、ミトコンドリアのおかげなんだよ。」
👦「ミトコンドリア?」
👩「(図鑑で説明しながら)みんなの身体の細胞の中にはミトコンドリアっていうDNAが全く違う別の生き物が住んでいて、その生き物が酸素の毒を無くしてエネルギーに変えてくれるから私たちはこの地球でも生きられるんだよね。
だから、私たちはミトコンドリアなしでは生きられないんだよ。」
👦👧「へー」
👩「生物は猛毒の酸素が充満する地球で生きるためにミトコンドリアを取り込んだっていうことなんだけど…
どうやって細胞に取り込んだんだろうね。
25億年前に何だか知らないけど植物が突然現れてドンドンドンドン酸素を作り始めちゃって、
だから、生物はビックリしてミトコンドリアを取り込んで酸素を無毒化して生き延びようとしたとなってるんだけど…
(そもそもなぜ突然酸素を作る植物が現れたのかそれも不思議なんだけど…)
そんな都合よくいく?
どうやって取り込んだの?
それにミトコンドリアを取り込めば酸素を無毒化できるなんてどうしてとっさにわかったんだろうね。
そんなモタモタしてる間にあっという間に死んじゃうだろうし…
その頃はもっと単純な原始的生物だっただろうけど…
不思議だよね~」
👩「色々な可能性を空想すると面白いよね。
みんなもどうしてだか考えてみて。
先生が考えた妄想は…
例えば、ミトコンドリアってウイルスとちょっとだけ似てるな~って思うの。
ウイルスって菌と違って生物の中でないと生きられないんだよね。
ミトコンドリアも同じで生物の中でしか生きられない。
だから、ミトコンドリアはウイルスっぽい感じで生物の中に入ってきたのかな~とか。
でも、ウイルスは生物が死ぬと生きられないくせに、なぜか生物を病気にさせて殺してしまう。
ミトコンドリアは、生物が生きるためにお役に立ってる。
この2つに共通していることは生物がいないと生きられないってことなんだけど、一方は生物を生かし、一方は殺してしまう…この2つにはどういう分かれ道があったんだろうね。」
👩「あとは…トンデモ空想説も考えたんだけど…聞いてくれるかな?💦」