最近、拍子木夜廻りを始めました!

夜8時頃、拍子木をカンカンと叩きながら、ゆっくりと町内を廻ります
町内会の防災備蓄倉庫を掃除していた時に、拍子木を見つけ、「夜廻りやってもいいですか?」と会長さんに許可を頂き、やり始めました
「えっ、なんでそんなことやりたいの? 別にいいですけど」
会長さんや他の自治会の方々の困惑した表情を尻目に、ホコリをかぶっていた拍子木をいそいそと持ち出しました。
「1人でやりますから!皆さんにご迷惑はお掛けしませんから!」
と、キッパリと宣言。
皆さん動揺が隠せない様子で拍子木を抱えて立ち去る私を唖然として見つめます。
変わり者に見られるのは辛いけど(まあ、いつものこと?)、これはどうしてもやりたかった
帰宅して、「拍子木で夜廻りやるの!」と家族に言うと案の定スパンクがパニック!
困惑しながら「えぇ…!?」と小さく驚きの声を上げました。
「もうーさー、危ないし、やめなよ」
「いいの!やってみたいの!」
と、堅い決意を見せると
「ぼくはついて行きません。」
と、犬のクセに生意気にも散歩拒否
「いいよ!1人でやるから!」
と、夜の住宅街へ出て行きました。
まずは、家の前で初打ち。
「カーン…」
寒く乾いた冬の夜の町に、高く澄んだ木の音が響き渡ります。
シビれるような感動…
めっちゃ、楽しー!
三件おき位に、「カン、カン」と鳴らして廻りました。
最近、日本の音が失われつつあるという記事を読んだ事があります。
風鈴、豆腐屋さんのラッパ、お寺の鐘の音、下駄やぽっくり、…などなど。
https://blog.canpan.info/shikioriori/archive/169
拍子木も大切な日本の音文化の1つだそうで…
1870年代に来日した大森貝塚の発見者E.S.モースも、「夜中に時々、規則的なリズムを持つ奇妙なカチンカチンという音を聞くことがある。これは、私設夜警が立てる音で、時間を決めて一定の場所を巡回し、その土地の持ち主に誰かが番をしつつあることを知らせるために、カチン、カチンやるのである。」(E.S.モース著 石川欣一訳『日本その日、その日』平凡社 東洋文庫172)と書き残しているそうです。
夜にこの音を聞くと何かホッとするような安堵感を感じるんですよね…
私の場合、特に日本の音文化を残すためとかではなく、ただ面白そうだからやってみたい…というだけでしたが…
いざやってみると、何か音で地域を守っているような不思議な感覚になります。
また、今夜もやるのが楽しみです!