昨日、晩御飯の支度をしながらニキータラジオ(勝手にネーミング)を聞いていたら、国際経済フォーラムでプーチン大統領が外国メディアの方々と意見交換会をしたという話題がやっていました。
どんな言葉が交わされたのかと興味津々で、質問をされたという共同通信の沢井さんの言葉を聞いてみると…
「あれ?」と、所々に違和感が…
例えばここ↓
「あなたは、今年(2024年1月11日)、ハバロフスクで北方四島に必ず行くと言いましたが、具体的な計画はありますか?」
はて?
必ず行くなんて言ったっけ?
ニキータさんも「私の記憶では必ず行くとは言ってない。…いつか行きたいという程度の話でした。」と仰っていましたし…
原口一博さんも↓こちらの動画で「これはウソですよ。必ず行くなんてそんなことするわけない。
(共同通信は)ちゃんとプロファイリングぐらいしてから行って欲しいですね。」と共同通信に対して苦言を呈していました。
でも、当時の日本メディアはどこも大統領は、「必ず行く」と言っていた報道していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240111/k10014317781000.html
「プーチン大統領によれば、千島列島には行ったことはないが、必ず行くとのこと」
http://kremlin.ru/events/president/news/73250
えーーっ!
ビックリ
ちゃんと「必ず行く」って言ってた!
でも!でも!この「必ず行く」という言葉は、日本の報道で伝えられているような、
「プーチン大統領としては、北方領土を自国の領土として開発していく姿勢をアピールするとともに、将来、訪問する可能性を示唆することで、日本側をけん制するねらいもあるとみられます。」
という意味では全くなく…
その前の会話を読めば分かりますが、そんな重たい話では全然なくて…
国後島で観光開発をしている起業家の方が、霧でいちいち飛行機が欠航になって困るので全天候型の空港をプーチン大統領に作って欲しいとお願いをし、それにプーチン大統領が同意したというだけの会話です。
最後に付け足しのように、プーチンさんが、
「あそこ(国後島)は(自然が豊かで)興味深いところですよね。
ぜひ一度行ってみたいものですよ。」
と、社交辞令的な言葉を言っただけです。
「必ず行く」という言葉だけが切り取られて独り歩きしている…
それを、共同通信の沢井さんは、鬼の首でも取ったように言葉尻を捕らえ、
「必ず行くと言いましたが、いつ行くんですか? 計画はあるんですか? あなた言いましたよね?ねぇ?」
…みたいな、意地悪な言い方をして相手を追い詰める…。
これは、本当に失礼で、原口さんの仰る通り「国益を損ねる」行為だと思いました。
社に帰ってから、「俺はプーチンに言ったったぜ!」とばかりにドヤりたいのが見え見えです。
子どもが巨人に石ころを投げつけて、ピューっと急いで帰って来て、おやびんに頭をナデナデしてもらう…そんな感じ
プーチンさんは、こんな西側に媚びへつらい、失礼な言い方をする人よりも、志高く固い信念を持ち、タフにかかってくる相手を尊敬する方です。
もっと、プーチンさんに、敵ながら天晴れと「おっ!」と思われるような質問をして欲しかった…ザンネン
…でも、そんな人に対しても、プーチンさんは、大人の対応で、そんな下らない質問をせざるを得ない沢井さんの立場を思いやり、タッカーさんの時のようにまず歴史を丁寧に振り返り、投げるべきボールが日本側にあることを確認させ、その上で逆質問(要約)↓
「親愛なる同僚(沢井さんのこと)、あなたは、北方領土訪問は日露平和条約締結の障害になると言って私を批判しているけれども、今現在、西側諸国に加担してロシアを戦略的に敗北に導こうとしている日本のやり方は平和条約締結の障害にならないのですか?」
…というような意味のことを質問なさっていました。
ほんと、プーチンさんの仰る通りです…
沢井さんは、
「北方領土を訪問なんかしたら日本と平和条約は結べませんが…それでもいいんですか?」
と、質問してましたが…
それに対してプーチンさんは、
「西側諸国と一緒になってロシアを窮地に追い詰めるという日本の行為の方がよほど平和条約の障害になっていませんか?」
…と、おバカな質問の矛盾をやんわりと指摘されました。
大人だなあ…(~_~;)
原口さんもドラえもんさんも仰っていましたが、プーチンさんの対応が本当に素晴らしく「超一流の政治家」で感心してしまいました…
こんなにも失礼無礼を繰り返している日本に対して、まだ「敵国」と言わずに「非友好国」と呼び「対話の小窓」を開け続けてくださっている…
ここでふと思い出した聖書の言葉…
「光は、いましばらく、あなたがたの間にある。
暗闇に追いつかれないように、光あるうちに光の中を歩きなさい。
暗闇の中を歩く者は、自分がどこへ行くのか分からない。
光の子となるために、光のあるうちに、光を信じなさい。」
光の小窓がまだ開いているうちに…
日本も何とか光の中を歩きたいと思いました( ;∀;)