俳優になりたいと言って私を心配させている長男が、先日無事に演劇学校を卒業しました。
これからどうするのかは、知りませんが…(-_-;)
卒業式の日に可愛い一輪挿しを頂いて帰って来たので、
「これどうしたの?」
と、聞いたら
「A子ちゃんにもらった。」
というので驚きました。
長男の通っていた演劇学校は、とても厳しいことで有名で…
入学時には、17名いた学生も卒業時には、7名しか残りませんでした。
A子ちゃんというのは、途中で査定を落とされた10名の内の1人で…
その子がなんと卒業式に駆けつけ、卒業生1人1人に「おめでとう!」とプレゼントを渡して下さったのです。
演劇学校に入学する子たちは、皆俳優に憧れ、俳優になる夢を叶えるために入学してきます。
なので、途中で落とされるということは、何よりも辛く悲しいことなのです。
長男に聞いた話では、自分を落とした演劇学校をとても恨んで、今でも眠れなくなるほど悔しい気持ちで一杯になって、辛い思いを引きずっている子も沢山いるのだとか…
それが、普通だと思います。
なのに、A子ちゃんは、仲間の卒業を心から祝福して、心のこもったお祝いまで持ってきてくれて、「おめでとう!」と言ってくれる…
私ならとてもできない…
すごいな~と、感激してプレゼントの袋を捨てようと思って、ふと見ると袋に長男の名前の金色のシールが貼り付けてありました。
( ;∀;)
おそらく、1人1人絵柄が違うものなのでしょう。
その子に合ったものを選んで渡している…
なんて、細やかで心の温かい人なんでしょうか…(ノ_・、)
感動で胸が一杯になりました。
同じ出来事に遭っても、人によってこんなにも生き方が違ってくるんですね!
彼女は、芸能事務所にはまだ入れていませんが、頑張ってあちこちオーディションを受けて、最近舞台でとてもいい役を頂いたと聞きました。
幸せになって欲しい…(*´-`)
私もA子ちゃんを見習って生きて行きたいと、心から思いました。