長期に渡って配信された、FABVOXさんによる「タッカー・カールソン プーチン大統領インタビュー」のYouTube動画がいよいよ最終回となりました。
本当に、誠実で丁寧な作りの動画で、大切なプーチン大統領の肉声も変な英語で掻き消されることもなく、その場のリアルな雰囲気が伝わる翻訳で、何よりプーチン大統領への愛がこもった素晴らしい動画でした!
FABVOXさん、本当にありがとうございました!
お疲れ様でした
私がこの一連の動画を見て思った感想は…
「プーチン大統領、タメ息がやたら多い」…ということでした。
だいたい20分~30分おきに、1~2回位大きなタメ息をついておられる…
中でも特に印象的な「タメ息」は、インタビューの終盤の第11回の配信動画で…
この回が、一番タメ息が大きく、回数も多かった…
本当に、深くさみしい大きなタメ息でした…
どうしても伝わらない…
いくら言ってもわかってもらえない…
会話の中で何度も繰り返された言葉は…
「Я сказал (やすかざーる)」
「私は言ったはずです。」
「Мы же не отказываемся (ムー ズィー ネ アートカーズヴェウミーシャ)」
「私たちは拒否していない。」
「Вот и всё (ぼーてぃぶしょー)」
「それだけのことです。」
大統領の主張は、いたってシンプル…
「私が望むのは和平。
いつでも話し合いに応じますよ。」
何度も何度も同じことを言わせて…
こんなにも長い時間、丁寧に丁寧に説明しているのに…
全然わかっていないのか…聞いていないのか?
プーチン大統領のガッカリした表情と深い嘆息の原因は、タッカーさんの的はずれな質問によるものでした。
全ての質問が、戦争を終わらせようとしないロシア…という概念から出発している…
まずは動画の冒頭、タッカーさんはこんな質問をプーチン大統領に投げ掛けます。
タッカーさん「AI帝国は来ると思いますか?」
ハァ~?なにそれ?
そんなのAIの専門家に聞けや~(>д<*)ノ
そりゃそうですよ!ご最もです。
貴重な質問の時間をそんな畑違いなどうでもいい質問に当てて…勿体ないっ!(>_<")
そして、更なるKYな質問が続きます。
タッカーさん「ロシアに拘束されているアメリカ人ジャーナリストをあなたの良識の証として解放してくれますか?(解放しなければ良識がない人ということ?)」
(ここでも大統領、大きなタメ息)
そんな大統領の様子には気にも止めず、捲し立てるタッカーさん…
タッカーさん「そちらに拘束されているアメリカ人ジャーナリストは、スパイではありませんよね?
それなのにアメリカにいるロシアのスパイと交換だ!なんて、ちょっとフェアじゃないんじゃないですか?」
何をもって、このアメリカ人ジャーナリストがスパイではない、と言えるのか…?
れっきとした国家機密文書の窃盗犯なのに…捕まえて何が悪いの?
ロシア人は悪いスパイで、アメリカ人はスパイではなく善良なジャーナリスト…
どういう論理?
ロシア人は返さないくせに、アメリカ人は返せ!良識ないなー!とは…身勝手にもほどがある!
その勝手な言い分に対するプーチンさんの返答がこれ↓
「私たちは、あまりにも多くの善意を示してきたので、もう限界だと思う…
私たちの親善的な態度に、同じような態度で応えた者はいない。」
この言葉の中に、西側に対しての大統領の思いが全て込められているような気がしました。
良識ある常識人の大統領は、相手も同じく常識のある、ちゃんと約束も守る「まともな人間」だと思って接していたのですからね…
でも、相手は「まともな人間」ではありませんでした
そんな裏切られ、踏みにじられた大統領の深い悲しみに、一ミリも配慮することなく、タッカーさんは続けて、またとんでもないことを言い出します。
タッカーさん「あなたは、アメリカ政府に電話をして、折り合いをつけようと言う意欲はあるのですか?」
…(~_~;)ウーン
この人は、一体…
どういう理解でモノを言っているのだろう…
大統領も気が遠くなったのではないでしょうか?
大統領は、やれやれ…という苦笑の表情を一瞬見せてから、それでも力を振り絞って、
「Я сказал…」
「いいですか?
すでに申し上げたように(Я сказал)私たちは交渉を拒否していません。(何回言わせんだ!)」
…と、上品に返答。
もう!黙っていられませんっ!
大統領が紳士的に答えてらっしゃるのをいいことに無能な質問を次から次へと…(。>д<)/キーッ
メドさんと二人でその場に乗り込みたい衝動に駆られました。
大統領ではありませんが、もう限界です!
「おうおうおうっ!さっきから聞いてりゃ好き勝手なことばかり言いやがって(口の悪いメドさんが言ってます)
大統領は忍耐と誠実の限りを尽くして、既に散々やり尽くしてるんだよっ!
本来なら、あんたたちにそんな優しい手を差しのべてやる義理も必要もないのに…
それなのに、これ以上、一体何をしろって言うのさ!
イスタンブール合意知らないの?
そこで大統領がせっかく投げたボールを隠してしまったのは、あんたら西側だろ?
あんたんとこのポチじゃない、ジョンが大切なボールをくわえてどっかに行っちまったんじゃねーか!
持ってもいないボールを、「なんで投げないのさ!」なんて検討違いも甚だしいっ!(。>д<)/キーーーッ
そもそも、あんたたちが起こした不始末なんだから、何とかしなくちゃいけないのは、すべてあんたらの方でしょーがぁー!
なんで大統領が何とかしなくちゃいけないのか?
何かしなくちゃいけないことがあるとしたら、すべて西側よ!
大統領は、「投げたボールが返ってくるのを受け止める準備はいつでも出来ている」…と、何回も何回も繰り返し言ってんだろーがぁー!
優しすぎる~
そもそも、戦争を始めたのも西側で、止めないのも西側なんだから、ロシア側にどうにかしろ!というのはお門違いな話ってもんさ!
つまり、タッカーさんのその質問は、あんたのとこの親分にするべき質問であって、プーチン大統領に聞くべきことではないよ!
つまり…
「あなたは、ロシア政府に電話をして、折り合いをつけようと言う意欲はあるのですか?」
と、親分に聞いたらどうなのさ?
そもそも、聞いたことあんの?
プーチン大統領なんて西側メディアのインタビューもドンドン受けて包み隠さず何でも話しているし、公明正大だよ!
お宅の親分さんなんて、一度でもロシアメディアのインタビューに応じたことあるのかね~?
聞かれて困る事ばっかりだから応じられないんだろうが?
あ"ーっ?」
(そーだそーだ!と側で小さく応援する私)
メドさんが興奮気味に捲し立てていると、後ろからプーチン大統領の更なる大きなタメ息が…( ̄□ ̄;)!!ハッ
「でも、大統領!アメリカ人にはこれくらいハッキリ言ってやんないとわからねえんだよ!」
と、メドさん。
ウンウンと横で頷く私。
大統領のタメ息が大きな咳払いに変わると、そそくさ退場する二人…(^o^;)アヒャ
「失礼しました。」と、仕切り直す大統領…
そして、大統領は、タッカーさんを真っ直ぐ静かに見つめながら、こんな話でインタビューを締めくくりました。
「西側の誰もがこの戦いによってロシア民族のある部分が、永久に切り離されたと考えている。
そうではない。
再び一つとなる。
どこからも離れていない。
なぜウクライナ当局は、ロシア正教会を引き裂こうとしているのか。
なぜなら、教会は領土ではなく魂で結ばれているからです。
そして、誰もそれを分裂させることは出来ない。」
私は、この話を聞いた時に、なぜか有名な「山椒大夫」のお話を思い出しました。
悪い人買いによって、引き離される親子…
それが、悪夢のソ連崩壊によってロシアから散り散りに引き離された旧ソ連邦諸国の国々と重なりました…
プーチン大統領の予言通り、いつかまたロシア人が一つになる時が来るのでしょうか?