私が大好きなテレビ番組…↓
ドイツ人のカールさんとその妻ティーナさんご夫妻が、お二人が言う「世界一美しい場所」新潟県十日町市竹所で、自然と豊かに暮らしていく様子が描かれた素晴らしいドキュメンタリー
カールさんは、日本の古民家や手仕事をこよなく愛する建築家。
限界集落で取り壊される寸前の古民家を次々によみがえらせてきました。
日本の古民家についてカールさんは、
「日本の職人は自分の仕事に誇りを持っていました。
ただ家を建てるのではなく美しさを追求していたのです。
外観からは分からなくても屋根裏の構造を見れば完璧に仕上げていたことが分かります。
こんな技術はヨーロッパでは見たことがありません。
ノコギリとノミだけを使いこれほど完璧に完成させるなんて、まさに「魔法」とも言うべきものです。」
と、語ります。
我が家は、建て売りの一軒家なのですが、最近屋根の修理のために屋根瓦をはがしたら、建築資材のゴミがびっちり敷き詰められていて驚きました。
建物を建てた当時、捨てる手間とお金を惜しんだ職人が、屋根瓦の下に敷けば分からないだろうと置いて行ったのでしょう。
信じられませんでした。
カールさんが言うような「見えない所にも手抜かりしない」という昔の日本の職人なら、そんなことは絶対にしなかったでしょう
更にカールさんは言います。
「日本の職人は、ただの職人じゃなくて芸術家だ。
古民家は、モノがすごくいいし、材料も技術もいい。
これから使っても新築より長く持つ。
日本人は、宝石が手の中にあるのに、なぜそれを捨ててしまうのか…
宝石を捨てて砂利みたいなものを拾っちゃう。
砂利は、今の使い捨ての建物。
20年30年で廃棄物になるものを造っちゃう。」
↓悲しそうに語るカールさん

これは、何も建築に限ったことではないよな~と、思いました。
ここで、思い出してしまうのが、日本が手放した宝石たち…
