統一協会は、今の若い世代は知らない人も多いですが、今から30年前、私が20才前後の頃は深刻な社会問題となっていました。


芸能界なら芸能人の身の回りを世話するスタッフ、政治家の世界なら秘書…と、ありとあらゆるところに入り込み、日本人を取り込んで行きました。

大変な勢いでした。

大学生への勧誘が特にひどく、地方から上京してきて不安と寂しさを抱える学生たちの心の隙につけこみ、大勢の若者が勧誘され信者となっていきました。

そうした中、私の通っていたプロテスタントキリスト教会では、子どもを統一協会に奪われ、連絡を取ることすら出来ず、途方に暮れる親たちを助ける働きをしていました。

警察も役所もどこも頼りにならず、「やっぱり宗教には宗教で対抗するしかない」と被害家族が考え、牧師に頼みに来たのです。

その当時の教会の中は、憔悴しきった親御さんたちと、救出された若者たちとで溢れ返り、統一協会の怖い人たちが乗り込んで来て暴れたり…と異様な空気に包まれていました。

私も何人か救出された人たちと友達になりましたが、その人たちから統一協会時代の話を聞く度に信じられない気持ちでいっぱいになりました。

親は悪魔と教えられ、本当の親は教祖の文鮮明夫妻と教え込まれ、98%は、キリストが十字架にかかって罪を贖ってくださったが、あとの2%は自分たちで贖わないといけないと教えられ、昼夜問わず飲まず食わずで働かされ、水商売をしたり、人を騙したり、様々な理屈をつけては金儲けのために犯罪スレスレの行為をさせられていたそうです。

ある日、救出された友人とファミリーレストランに行った時、「食べたいものを選ぶことも出来ないんだよね」と、ボンヤリメニューを眺めながら呟いていた姿を今でも思い出します。

一度洗脳されるとメニュー1つも選べないほど、自分の頭で考えるという作業がとても困難になるのだそうです。

そんな若者たちと親御さんたちを不憫に思い、統一協会とガチンコで戦ったのが私の教会の牧師でした。

↑この写真お若い(笑)昔よく似顔絵を描いて笑ってました爆笑


毎日のように嫌がらせと脅迫を受け、命の危険にさらされながら統一協会員と激しく論争していました。

でも、牧師は宗教弾圧の嵐が吹き荒れる戦中、鬼憲兵と互角にやり合ってきた人です。
ちょっとやそっとでは怯みません。
筋金入りです(^_^;)

牧師を逮捕しに来た憲兵に「イエスキリストと天皇陛下どちらが大切なのかっ!」と恫喝され、「イエスキリストと天皇を比べるとは何事だ!!」と、憲兵よりも大きな声で怒鳴り返して、呆然とする憲兵を尻目にスタスタと帰ってきたという逸話の持ち主…(^_^;)

へなちょこ現代っ子の統一協会員が束になってかかってきても敵うはずがありません。

先生の礼拝説教(お話)中、ものすごい光で後光が輝いていたので眩しくて、先生本人の姿が見えず、いつも困っていましたが、今思うとあれはいわゆる「オーラ」というものだったんだな~と思い、後にも先にもそんな人は見たことがなかったので、本当にすごい方だったのだと思いました。

先生とは、同郷(福島)で、祖父と知り合いだったこともあり、とても可愛がって頂きました。

聖地イスラエルの旅行もご一緒させて頂いて、今となっては楽しい思い出です。

旅行の道すがら、統一協会の野望についても話してくださいました。
「統一協会の文鮮明は日本を乗っ取ろうとしているんだよ。
それにはまず日本の若い人を取り込んで韓国人と結婚させて日本を朝鮮にしてしまおうと計画してるんだよ。
だから、統一協会の若者を救うことは即ち日本を守ることと同じなんだ。」
その時の私は(いくらなんでもそんなマンガみたいなこと…)と、話半分に聞いていましたが、今色々調べると先生のおっしゃっていたことは本当だったのだなと思いました。
そして、今もってその危険は続いているのです。

統一協会は毎日のように先生の働きを妨害し、呪い56す祈りをしていましたが、そんなことはお構い無しと先生によって数多くの若者が救い出され、今では皆さん何事もなかったかのように幸せに暮らしています。

この、多くの人を地獄の苦しみの底に突き落とす統一協会が今も健在で、昔と変わらず、いや昔よりももっと巧妙にあらゆる分野に入り込み日本支配を目論んでいるとは…。

本当に恐ろしいことだと思いました。