今日、久しぶりに漢方の病院に行きました。
この貧血は漢方で治すしかないと腹をくくったからです。(大げさに書いているのは値段が高いからです…
今は材料の高騰で以前の二倍に!
)



西洋医学の貧血治療は鉄剤を注射したり、飲んだりするしか方法はないですが、漢方は身体全体から必要なものを判断し、その人の病気の症状や体調、体質に合わせて生薬を処方してもらえるので回復が格段に違います。
いつもここぞという時には漢方に助けてもらってきました。
結婚当初、5年間位子どもが出来なくて不妊治療に大学病院へ通っていたことがありました。
でも、排卵誘発剤を打ったり辛い治療をしているうちに心身ともに弱りきってしまい途中でやめてしまいました。
妊娠を諦めかけていた時に友人から不妊に良く効く漢方の病院があると教えられ行ってみることにしました。
そこの病院の中国人の先生は、開口一番
「痩せた土地に種を蒔いても芽が出るわけないね!」
と、ぶっきらぼうに言い、とにかく今は不妊治療で弱った体力を回復させることだけ考えなさい、妊娠なんてまだまだとんでもないと言われました。
そして、先生が処方して下さった体力を回復させる漢方を飲み続けてだいぶ元気になって来たかな…と思った頃、
「もうそろそろいいかな」と先生が妊娠できる!?漢方を処方してくれました。
するとすぐに妊娠しました。
驚きました。
あんなに西洋医学でお金と時間を使ったのは一体なんだったのか…と脱力でした。
でも、考えてみたら当然のことで、中国人の先生がおっしゃった通り、痩せた土地に種を撒いても芽が出るわけありません。
妊娠出来る身体になっていないのに妊娠出来るわけがなかったのです。
こんな簡単な理屈が西洋医学ではどうして分からないのでしょうか?
しかも、西洋医学の不妊治療自体が妊娠しにくい身体を作り、かえって妨げになっていたとは…

西洋医学は、その土地が痩せているか肥えているか、どんな質の土なのか知ろうともしません。
患者の身体の状態、体質も考えずに機械的に対症療法をするだけです。
現に大学病院の先生は診察の時に私の顔を見もしませんでした。(見るのは検査の結果の表ばかりです。西洋医学の先生は検査の結果がすべてです。)
でも、東洋医学は違います。
徹底的に先生自身の目で患者さんを診ます。
顔色はもちろん、脈を診る、腹を診る、舌の裏まで診ます。
やっぱり、患者さんを「知」らなければ治療って出来ないんだなと思いました。
度々の引用で恐縮なのですが…



まさに西田幾多郎先生の
「知は愛、愛は知」だなと思いました。
回復へとつながる愛ある治療は、東洋医学のように、まず患者さんを「知る」ことからはじまるのでは…と思いました。
今日、先生が処方して下さった強力な(先生曰く)漢方を昼間煎じて早速飲んでみましたが、今、昨日よりとても調子がいいです。
貧血による頭痛や指先の痛みもだいぶ楽になりました。
漢方薬は本当にありがたいです。