3回目に来てくれたのは、2回目から3年後位でした。
姉は、また縁側に立っていました。
会うたびに光輝いて姿が人間離れしていくのが不思議でした。
この時は、ただ黙って赤ん坊を抱えて聖母マリヤのように立っていただけでした。
「キレイだな~」と、キラキラした姉を私も黙って見つめていました。
それからまた数年経って4回目に現れた時は、私は縁側に居たのですが、姉は庭の垣根の向こう側に立っていました。
前に来た時とは違って普通っぽい感じです。
そして、なぜか隣に見知らぬ真面目そうな小さな女の人が無表情に黙って立っていました。
一目見ただけで、
「この人、人ではないな…」と思いました。
姉は、
「これから私は京都の嵐山のお寺の息子として生まれ変わるから、もう二度と会いに来ないから。」
と、私に言いました。
とても悲しかったのですが、
(良かった。今度こそ幸せになって欲しい)
と、思いました。
目が覚めて、これがもし本当なら会ってみたいと思いました。
今ならちょうど中学生位になっているはずです。
それっきり姉は二度と私の夢に現れなくなりました。
今度こそ幸せになって欲しいです。
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こんな話にお付き合い下さってありがとうございました
