姉が亡くなった後、キリスト教のマインドコントロールから覚め、ひどい虚脱状態になり、もう自分が生きているのか死んでいるのか全くわからなくなってしまった時がありました。
唐突ですが、私は勝手に自分を「縁側人間」だな…と思っています。
縁側というのは「ウチ」でもなければ「ソト」でもない不思議(!?)なところです。
そして、変な人と思われそうですが…(^_^;)
霊現象や超常現象と言われるものもなぜか「縁側」でよく起きるようです。
亡くなった姉が夢で4回会いに来ましたが、現れるのはなぜか必ず縁側でした。
「ウチ」でもない「ソト」でもないという中途半端な縁側という場所は、
「あの世でもない」「この世でもない」あの世とこの世の境目的な感じで、異世界と繋がりやすくなってしまうのかもしれません。
私も自分が「生きているのか」「死んでいるのか」わからない中途半端な感じが縁側という場所と似ているな~。
「縁側人間だな~」といつも思ってました。(^_^;)
そんな「縁側時代」救われた本が4冊あります。
旦那が私の虚脱状態を見て、
「たぶん、自分のことを理解してくれる友達というのは一生現れないかもしれないけど理解してくれる本には出会えるかも」
と、渡してくれたのが
大江健三郎の『叫び声』でした。
「…誰かひとり遥かな救いをもとめて叫び声をあげる時、それを聞く者はみな、その叫びが自分自身の声でなかったかと、わが耳を疑うということだ。」
当時これと同じ体験をしました。
叫び声が聞こえて、ハッとして「今のは私の声?」とドキドキしたことがあります。
謎の幻聴でしょうか…
こういう体験をしたというだけで、その意味は不明です。
確かに、「一緒に漂ってくれる」という点で、この本は最高のカウンセラーでした。
主人公の気持ちとピッタリ合って、一緒にドヨドヨと漂っているのが読んでいて本当に心地よかったです。
何度も読み返しました。