父親にテレビガイドを買ってくるように言われましたが、いつも読んでいるものと同じものがありませんでした。
仕方なく別のを買って渡すと…
「見方が全然わからない」と
案の定プチパニック(-_-;)
父親は自閉症アスペルガーなのでいつもと違うちょっとした変化を嫌がります。
「テレビガイドに見方もないでしょ?
いつものと同じ!
新聞のテレビ欄がいっぱい束になって本になってるだけ!
お父さん、新聞のテレビ欄読んでるじゃない?」
と、いくら説明してもわからない様子。
「なんでこんなことがわからないの?
NHKが見たいなと思ったらNHKって書いてあるところを見ればいいだけじゃない!
こんなこと説明しようがない!」
耳が遠いのもあって余計疲れ果てます。
昔からテレビの使い方、ビデオの見方…など新しいものの使い方を教えるのは私の役目で、何回も何回も途方もない回数の説明を繰り返し、体で覚えるしかないと思って同じ動作を何回もさせクタクタでした。
でも、難しい薬の名前や様々なややこしい病名や症例はスラスラ覚えます。
以前、精神科の先生がその場で言った10桁の数字を1の位から逆に言ってみるという認知症検査を受けたことがありました。
(これが認知症検査? 無理でしょ?)
( ; ゚Д゚)
と、思いましたが、父親は少しもつまずくことなくスラスラ言ってみせ驚きました。
それなのに、テレビガイドの見方もわからないなんて…嫌になります。
すると、息子が
「俺が教えたる!」
と、意気込んで父の所へ行きました。
私は心の中で、
(ふん。甘いな。
どんなに大変かも知らないで。
すぐに根を上げて帰って来るだろう…)
と、鼻で笑っていたら、しばらくすると
「理解させたった!」
と、息子がドヤ顔で帰ってきました。
(えー!なんで?どうして?)( ; ゚Д゚)
「1回でわかったよ。」(^_^)v
(えー!😱)
「先生!どうやったんですか?(。>д<)」
とにかく丁寧に1から具体的に論理的に説明したそうです。
どうやら、私のように
「いつものテレビガイドと同じ」とか
「あのテレビ欄のよう見る」などという抽象的、感覚的な言い方ではダメなんだそうです。
何十年も経って初めて自分の教え方か悪かったのだと気がつきました。
もっと早くアスペルガーの人に教えるにはどうやればいいのかちゃんと勉強しておくべきでした。
ここでも、私の好きな西田幾多郎さんの
「知は愛」を深く思わされました。
今頃ですが反省しました。