21才になる息子が今夢中になっているアニメの一つに「進撃の巨人」というのがあります。

はじめは人間が巨人に食べられるシーンが気持ち悪くて見られませんでしたが、登場人物がとにかく動き回る迫力あるシーンや調査兵団の命も惜しまない勇敢な戦いっぷりに圧倒されて引き込まれるように見てしまいました。

本当にこのアニメの感心するところは「よく動く」というところです。

息子が見ているアニメの多くは節約のためかビックリするほど動きません。
紙芝居みたいです。

それが、深夜のMXテレビ(昔)の放送でこれだけ動き回るアニメを作るというところに制作者の心意気のようなものを感じて感動してしまいます。

最近、巨人の謎を解き明かす回を見ましたが、本当に凄かったです。

あまりに複雑なので息子の解説付きで何とか理解できましたが、衝撃でした(°Д°)

この事実に向かって1話から描いていたかと思うと作者の諫山創さんの頭の中はいったいどうなってるのか…本当に天才なんだな~と思いました。

原画展も見に行った息子に原画の写真を見せてもらいましたが、すごい迫力で圧倒されました。

重量感、スピード感が凄まじく、こんな戦いのシーンは初めて見ました。

今、新たな敵との戦いの話も話題になってるそうですが、アニメが楽しみです。


作者の諫山創さんの出身は大分県日田市だそうです。
この前、諫山創さんがふるさとを訪れたドキュメンタリー番組を見ましたが、周りを山に囲まれた結構な田舎でした(^_^;)

この山々が自分を閉じ込める高い塀に見えて、それが「進撃の巨人」に出てくる町を取り囲む巨大な塀に繋がってるそうです。

私も山々に囲まれた横浜のド田舎で育ったので、諫山創さんが感じた閉塞感はよくわかります。

でも、閉じ込められてるという窮屈さもありますが、反対に外からよそ者が入って来ない安心感もあり何とも複雑な心境で育ちました。

そして、(山の向こうにはいったいどんな世界が広がっているのだろうか…)という想像力にいつも掻き立てられていました。

最近、久しぶりにそのふるさとに帰ると山が無残に削られていて平らになっていました。

長年謎だった山の向こう側の世界は殺風景な団地の群れでした。

でも、その先には横浜の港の海が広がっていました。

キラキラと光って綺麗でした。

©️諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会

「進撃の巨人」のワンシーンのようで嬉しかったです。