『魔入りました入間くん』絶対に絶望しない人間

最近、Eテレアニメの「魔入りました！入間くん」にハマってます。

21才になる息子が見ていて(21にもなってこんな下らないアニメ見て！)と怒っていたのですが、チラチラ一緒に見始めたら毎回本当に面白くて、今では息子より熱心に見るようになってしまいました。

酷い両親によって悪魔に売られてしまった「入間くん」が持ち前の明るさと底抜けの人の良さで、悪魔学校で起こる様々なトラブルを乗り越えていくというお話です。

最近見た中でも特に良かったのは、第18話「心から望むもの」でした。

入間くんが慕っていたクラブの先輩キリヲくんが実は、人の絶望を見るのが何よりも大好きというとんでもない悪魔(悪魔は本来そうなんですが…)で、悪魔学校を爆破するという計画を企んでいました。

友達が絶望の中で死んでいく姿を入間くんに見せて、悲しむ入間くんを見て楽しもうというのです。

必死に止めようとする入間くんに対してキリヲくんは幸福の絶頂で、

「怯えろ！絶望しろ！早く絶望した顔を見せてくれ！入間くん！」と叫びます。
しかし、顔を上げた入間くんは全く絶望していません。

「なんで絶望せえへんの？」と驚愕するキリヲくんに対して入間くんは、
「だって絶望したっていいこと何もないじゃないですか。」とニッコリ笑います。
小さい頃から絶望のどん底で育ち、絶望に慣れっこになっていた入間くんにとっては絶望なんて本当に下らないことでした。
そんなことをしている暇があったら目の前の問題を解決することに全力を尽くす事の方がよほど大切なんだということを骨身に染みてわかっていたのです。

感動しました。
いつも入間くんの頑張りには感心させられますが、
この回は特に心に強く感動しました。

向精神薬、食品添加物、遺伝子組み換え食品、ウィルス…等の世界の人々を悩ましている様々な問題は根っこを辿ると「サタニスト」と呼ばれる悪魔崇拝者の一族に繋がると本に書いてあったのを読んだことがあります。
それらの人々の真の目的は私たち人間の肉体だけではなく、絶望による徹底的な霊性の破壊なんだそうです。
(ちょっと難しい…💧書きながらよくわかっていないのですが…(^_^;))

でも、もしこの世界に入間くんのような「絶対に絶望しない人間」というものが存在していたらどうでしょうか？
それこそ悪魔にとって最大の敵、そして人類の救世主なのではないかな…と思ってしまいました。