最近、身体の不調の多くは塩不足が原因だという
「日本人には塩が足りない(東洋経済新報社)」という本を読みました。
驚きました。

 

 


私は日頃から健康に気を使い、減塩を心掛けていて普段の料理にもなるべく塩は使いません。

厚生労働省も高血圧予防に塩分摂取は1日8グラム未満を推奨しているし、塩分の過剰摂取は動脈硬化や心臓病などのあらゆる病気の原因になると思っていたからです。

ところがこの本によると、あらゆる病気の原因は実は塩不足から来ているというのです。

高血圧は塩分の過剰摂取が原因でなると言われていますが、それは実は間違いで、血液中のナトリウムが減ると、腎臓から血圧を上げるホルモンが分泌され、ほとんどのナトリウムを塩分から摂取している私たちは逆に高血圧になってしまうらしいのです。(「標準生理学(医学書院より)」)

高血圧を引き起こす原因は、塩分摂取によって血中の塩分濃度が高くなると浸透圧により血管内の塩分濃度を薄めようと血管の水分量が多くなって高血圧になると言われています。

でもミネラル豊富な自然塩摂取の場合は、カリウムという塩化ナトリウムと拮抗性(ナトリウムは締める、カリウムは緩めるという常に補い合う関係性)のあるミネラルも一緒に摂取するため、ナトリウムが過剰に摂取されればカリウムによって排出されるので、そんなことにはならないそうなんです。
精製した塩はナトリウム以外のミネラルは取り除いてしまい、カリウムは入っていないので塩分の過剰摂取は厚生労働省や一般の医療現場で言われている通り高血圧になるみたいです。

ミネラル豊富な自然塩は、いっぱい取ることにより、体内のミネラルバランスの崩れによって起きた身体の不調を整え健康にしてくれるそうなんです。

そういえば思い返すと、父親が要介護5から介護なしになったのも「塩」が知らず知らずに関係していたような気がします。

父親は毎朝ものすごくしょっぱい味噌おじやに卵をかけて食べています。
加えて、塩昆布、梅干しと塩分のオンパレードです。
「塩分取りすぎ!病気になるよ!」と怒っても本人の好みなので絶対にやめませんでした。

それが、意外にも寝たきり生活から回復できた一因だったかもしれません。
父親は今も高血圧どころか全くの健康体で身体のどこも異常はありません。
元気いっぱいです。

私も酷いめまいで大変だったときに、しょっぱい味噌おじやを食べたらあっという間に回復した経験があります。
やはり、めまいも塩不足からきたミネラルバランスの崩れが原因だったのかもしれません。

また、一倉定さんという方が書かれた『正食と人体(致知出版社)という本の中で血液は塩から出来ると書いてありました。

 

 


なので、白血病や心臓病の人はミネラルたっぷりな自然塩をいっぱい取らないといけないそうです。

貧血も塩分不足から来ていると書いてあったので、「死人のレベル」と言われたド貧血の私はなるべくいっぱい塩をとるように心掛けました。

そのせいか、だいぶ階段を上るのが楽になってきました。

テレビで森の動物たちが岩塩を美味しそうに舐めている映像を見ました。

動物は利口なので本能的に塩が大切なことがわかっているのでしょうか。

私はパピには絶対に塩分のない食事をさせてきましたが、もしかしたらそのせいで心臓病で亡くなったのかもしれません。
塩を舐めさせるべきでした(T_T)

ただ、不思議なことは、病院では瀕死の患者に「リンゲル液」という塩化ナトリウムが入った点滴を打つのですが、塩分は合計すると10グラム以上になります。
私は入院中もっと大量に打たれた経験があります。

厚生労働省は健康な人で1日8グラム未満の塩分摂取を推奨していましたが、瀕死の患者に健康な人の倍以上の塩化ナトリウムを注入してなにも不都合はないのでしょうか?

医者は健康のために塩分摂取を控えるように訴えながら、瀕死の患者には大量の塩化ナトリウムを注入させて生き返らせているという矛盾をどう思っているのでしょうか…

塩はほんとは人間に必要で瀕死の人ほど大量に注入しないといけないとわかっているのに日本中に減塩キャンペーンを繰り広げている。

全くわけがわかりません。

上で引用した減塩すると高血圧になるホルモンが分泌されると書いてある「標準生理学」という本も医学生の教科書だそうです。

医学生レベルで減塩すると高血圧になるとわかっていることなのになぜ私たちに減塩を勧めるのでしょうか?

人によっては減塩キャンペーンは私たちを不健康にして病院や製薬会社が儲かるようにする陰謀ではないかと言う人もいます。

ほんとにそうかも知れない…と思ってしまいます。