物事はちょっと悪い方に傾くと、坂道を転げ落ちるようにあっという間に悪くなるものだなと父親の病気を通して実感しました。

父親が寝たきりで要介護5になったのも、はじめは過労のため「眠れない」というほんの些細な傾きでした。

それから、あっという間に寝たきり状態になりました。

医者は、
「悪くなることはあっても良くなることは決してない」と言い切りました。

それが、慢性の下痢症の改善というほんの些細な出来事をきっかけに、状態は激変していくのです。

悪くなるのもあっという間なら、良くなるのも、ほんの些細な傾きで坂道をかけ上がるようにあっという間に良くなるものなんだな…と思いました。

不思議なものです。

しょうが湿布と平行して下痢の改善のために行っていたのは「玄米スープ」づくりでした。
これは、東城百合子先生に言わせると
「死にかけた病人でも吸収するすばらしいたべもの」
だそうで死にかけてる父親にはまさにうってつけのたべものでした。

〈玄米スープの作り方〉
①無農薬玄米を洗って布巾で拭く。
②それをフライパンで「から炒り」してポップコーンのように「はぜ」させる。
③それを7倍の水で約1時間20分トロ火で煮ます。
④煮たものをざるでこす。
(東城先生の本では布でこすと書いてありましたが、面倒なのでざるでこしました。)

これは、甘くて本当に美味しいのでいつも何だかんだ文句を言う父親も喜んで食べました。
梅干しも一緒に食べるとより効果的です。

このお粥のおかげで父親は本当に目に見えて元気になりました。

これらは下痢症改善のためにやっていたことですが、なぜか禁断症状緩和というオマケも付いてきました。
禁断症状は薬の影響が抜けると緩和されるのでしょうか?

素人考えですが、臓器の手当てをして機能が回復してくると薬の毒の排泄が活発になり、禁断症状が緩和されてくるのかな…と思いました。

まさに、以前書いた
「スタンフォード監獄実験」
をいい方に応用したものでした。

細胞さんたちが元気になる状況を整えてあげれば、あとは細胞さんたちにお任せすれば勝手に身体と心が元気になるようにやってくれるような気がしました。