父親は強い向精神薬を何ヵ月も服用してきたため身体の臓器が相当弱っているだろうとのことで、まず肝臓、腎臓、脾臓の手当てを自然食品店の奥さんに勧められました。

奥さんに教えて頂いた、東城百合子先生の著書『家庭でできる自然療法(あなたと健康社)によると、肝臓と腎臓は身体の浄化槽だそうです。

毒素や老廃物を流し、身体に害のあるものを一生懸命排泄するために働きます。
ここが弱ると薬の毒もうまく排泄されないようです。

脾臓は胆汁と関係があり、この胆汁は強力な殺菌作用があり体内の細胞さんたちを大いに活気づける強力な働き手です。
脾臓はリンパの親玉で内蔵が疲れると腫れて炎症するので脾臓を冷やすと炎症が治まり病気も好転します。

まずは、この臓器たちを手当てすれば細胞さんたちが活気づきそうです。

とりあえず本にある通り
「ゆでこんにゃく」
で肝臓を温めました。

①こんにゃくを30分ゆでる。
②肝臓をゆでこんにゃくで温める(相当な熱さなので厚手のタオルを巻いて)。
肝臓は右の乳下にあります。
③同時に冷たいタオルで左の脇腹にある脾臓を冷します。
④それが、終わればうつ伏せになって腰の真ん中にある腎臓を温めます。

「ゆでこんにゃく」は、体内の毒素を吸出し新陳代謝を助け、肝臓、腎臓をよく働かせるので全身の強壮剤になるそうです。

はじめは、
「えー、こんにゃくが毒を吸い出す~?」
と半信半疑どころか一信九疑で始めました。
でも、もう考えないでやるだけです。
別に試して効果がなくとも向精神薬と違って害はないのですから。

次に、「しょうが湿布」で腸を手当てしました。
①無農薬のいいしょうがを一房洗って擦りおろし、ガーゼに包んで糸で縛ります。
②大きな鍋を用意して湯を沸かし、70度(沸騰させると酵素が死ぬので注意)になったらしょうがを入れます。
③厚手のフェイスタオルを二枚、しょうが湯鍋に入れます。
④あらかじめ父親のお腹に厚手のバスタオルを掛けておき、その上にしょうが湯に浸したフェイスタオルを固く絞って(熱いので菜箸などを使って絞る)乗せます。
⑤冷めないように上からバスタオルを掛けます。
⑥フェイスタオルが冷めたら取り替えます。
これを合計8回位繰り返します。

東城先生の本によるとこのしょうが湿布は細胞の奥深くまで浸透し汚れを引き出し、酸毒化した血液を追い出すそうです。

これも、動けない細胞さんたちに元気を与えます。

しばらく繰り返すと、綺麗な黄金色をしていた鍋のしょうが湯がどす黒く濁ってきたので、父親の体内の毒素がしょうが湿布によって吸い出されているようで嬉しかったです。

最初と最後に三年番茶で溶いた梅醤油を飲ませます。

これを、1週間ほど繰り返すとあっという間に父親の下痢は止まりました。
下痢止めを飲んでも何ヵ月以上も止まらなかったのに…。
本当に驚きました。

早速自然食品の奥さんにお礼を言いに行きました。
「疑ってすみませんでした。おかげさまですっかり良くなって!」
と言うと、
「でしょー?」
と奥さんがドヤ顔でニンマリしました。