「先生の出して頂いた薬本当に良く効いて、父も元気になりました。」
というと医者は上機嫌なのですが、
「薬の副作用が心配だからもう少し弱い薬を出して頂けるとありがたいのですが…」
などと言おうものなら途端に別人のように機嫌が悪くなります。

「副作用なんてほとんどありませんし、薬の影響なんて1ヶ月もすれば体からキレイになくなるんですよ。」
とウンザリしたように言われました。

嘘です。

向精神薬を1度服用すると体内にタトゥーのように決して消えない足跡が残ります。

それは、ある程度は消えても完全になくなることはありません。

このことは、私の身体で実証済みです。

向精神薬ではありませんが、私は病院で育ったため、すぐ身近に薬がある環境に育ち、薬の怖さを認識していない医者の父親から薬漬けにされてきました。

ちょっとお腹を壊すと下痢止め、
少しくしゃみをしただけで抗生剤の注射を打たれました。

薬漬けによって身体はどんどん弱くなりそれを治すためにまた薬を飲まされました。

物心がついてくるとさすがにおかしいと思い、
(このままではいけない)
と父親に絶対に薬は飲まないと宣言し以後何十年も薬は飲まないで頑張りました。

ところが、酷い風邪を引いてしまった時に仕方なく何十年ぶりかで抗生剤を飲みました。

(これだけ年数が経ってるんだからさすがにもう大丈夫だろう)
と思ったのも束の間、飲んでしばらくすると手足がつっぱり身の置き所がないほど痺れてきました。

(やっぱりダメなんだ…)

たとえ何十年経とうと消えない薬の影響に、ほんとに恐ろしくなりました。

ましてや麻薬と同じと言われる向精神薬です。

薬を抜くのは本当に難しく、その影響、後遺症は何十年経っても続きます。