父親がおもに服用していたのは
ジプレキサ、
イヴェンガ、
アモキサン
という薬でした。

「この薬はどういう薬なんですか?」
と医師に訊ねると
「精神を安定させ、心を穏やかにする薬です。」
と言いました。

私は特に疑いも持たず、
(これで父親の病気が良くなってくれたら…)
と思い飲ませていました。

しかし、だんだん薬に対して不信感を持ってきて不安になったのでネットで薬の副作用を調べてみて本当に驚きました。

「幻覚、せん妄、錯乱、けいれん 本当ではない声や音が聞こえる、実際にいない虫や動物・人が見える、非現実な体験、もうろう状態、混乱・興奮、取り乱す、けいれん…」等々。

ジプレキサに至っては
「自殺したくなる」
とまで書いてありました。

副作用はそのまま父親の症状にピッタリでした。

「病気は薬のせいだったの?こんな薬を飲ませるなんて! 馬鹿なの? バカか!?」
と出川哲郎がよく頭に指を指すポーズをしたくなりました。

「こんな薬を飲ませていたらこういう状態になるのは当たり前だわ…」
と愕然としました。

何も考えないでこんな毒薬を処方する医者にも怒り心頭でしたが、何も調べず考えずに父に飲ませていた自分に対しても腹が立ちました。

後悔と悔しさでいっぱいになりました。
(どうしたらいいの…)
と困り果てていた時に巡り合ったのが内海聡医師の本
『心の病に薬はいらない!(かんき出版)
でした。

 

 


この本には驚くべき事が数々書いてありました。

まず、驚いたのは向精神薬は麻薬とほとんど同じという一文です。

「向精神薬も麻薬も覚醒剤も、その薬理学的特性から依存症の形成と禁断症状に至るまで酷似しているのです。」(本文より)

確かに向精神薬を飲ませたあと安定しますが、すぐに前よりももっと悪い状態になり、それを抑えるためにまた薬を飲ませるということを繰り返すうちに依存症が強くなり薬なしではいられなくなるところなど麻薬と良く似ています。

この本によると父親が飲んでいる「ジプレキサ」は特に抜きにくくやめにくい薬だと書いてありました。

父親をこんな廃人にして家族を絶望のドン底に突き落としながら知らん顔をして何の責任も取らない病院や医者を訴えたくなりました。