肺炎も完治したし、ある程度体力も戻ったので退院したいと再び病院側に交渉しましたが、やはり許可は出ませんでした。

このままだと周りの患者さん同様永遠(!?)に点滴の管に繋がれ生きた屍の道へまっしぐらです。

もう、力業しかありません。

可哀想なので年末年始だけ一時帰宅の許可をもらえないか交渉しました。

病院側は渋々承諾し許可がやっと下りました。

年始明けに必ず帰ると念書を書かされましたが、そんなものは知ったことではありません。

そんな念書には何も効力がないことはわかっていたからです。

病院で書かされるこういう類いの書類は法的には何も効力はありません。

手術前などの同意書もそうです。

病院はいかにも効力があるようなふりをして自分達の保身のために書類を私たちに書かせます。

そして無言の圧力をかけるというやり方です。

念書をスラスラ書き終えると父の病室に向かいました。

この日やっと父親を退院させることができ、そしてもう二度と病院に戻ることはありませんでした。