どうも昨日は指揮者ジョージ・セルさんのお誕生日だったようで。。。
うん、でも、まあネットの方も大して盛り上がってる訳でもないのですが、一応言っておきますと現時点ではわたくしの最も好きな指揮者の一人でございますね、ジョージ・セル。
神ですね。
昔はよくセルのことをそう言ったと記憶しておりますが、最近はなかなか聞かないなぁ。
とりあえず、僕があれこれうんちくをたれても仕方がないので、一言、八代亜紀理論だと言っておきましょう。
ほら、例の八代亜紀がまだ売れる前、ナイトクラブやなにかで歌ってた時のことですが、とにかく感情をたっぷり込めて歌うんですが、どれだけ気持ちを込めて歌っても誰も聴いてくれないって話。
で、ある日、感情抜きで曲の世界観だけを客観的に歌ってみたその瞬間、その場にいたホステスさんたちがみんな泣いたという。。。(笑)
まあ、ある種、尾ひれの付いた伝説のような話ではありますが、結構好きなのよね、僕は、この話。
セルの演奏もまるで冷徹で、精密で、クールで、感情の入り込む余地がないものですからね。
フルトヴェングラーも、トスカニーニも、ワルターも、クレンペラーも、クナッパーツブッシュも、みんな大好きですけど、ああいうのはいわゆる、ひとつの名人芸だとは思います。
ただ、そうではなくて、曲そのものの可能性の中心を聴くために隅々まで整理する、掃き清める、拭き磨き上げるっていうセルの手法は僕的にはとっても刺激的なの。
曲自体を聴くために自分の音はなにも付け加えない、だけどそれを徹底しすぎてしまって、結局、誰が聴いてもセルだとわかってしまうという逆説が素晴らしいと思うんです。
まあ、実際にはいろいろやっておるんですが、簡単に言うとわざとらしくないってことでしょうか。(笑)
それが、こちらにとっては押しつけがましくなくて、イマジネイティブなのね。
っということで。。。
そんな中でも、結構、感情的なモーツァルト。
レコードで聴くと情緒もあります。
これは、オケがコロンビア・シンフォニーってなってますけど、契約上の問題があったためで実際の演奏はクリーヴランドだったようです。
しかし。。。
どうみても、近所の耳鼻科の先生にしか見えん。
どうでもいいけど。。。