毎日部屋の掃除をしてくれるおっちゃんがいる。

話す人がいないので、時々声をかけていたが、

ユニークな人だと判明。


若かりし頃、世界を放浪していたそうで、色んな国の話を聞かせてくれた。

そしておっちゃんは宗教に関する知識が豊富で、

宗教が文化に与えた影響など話し始めたら、

仕事そっちのけになるぐらい熱っぽく話してくれた。


そんな話の中で、ベッドに横たわっている自分を嘆いたりすると、

「今は決して停止しているわけではない!停滞しているだけ!

 むしろ次へのステップについて考える重要な時!

 君は生命力に溢れているから何も不安に感じる事は無い!」

と檄を飛ばしてくた。


人から元気付けられると、勇気が出る。

自分の前に道が開かれた気がする。


狭い部屋の中で視界が広がった。