入院中で、しかも移植後の大変な時にとか思いながらも、
朝4時からのサッカーを見る為に、5時に起床。
試合はそれほど盛り上がらず内容は大した事はなかった。

それよりも見ながら体がだるく、頭もボーッとしている事に気付く。
早く起きたから?とも思ったが、昼近くなっても同じ状況。
どうやらモルヒネの効果のようだ。
確かに口の痛みは軽減とまではいかないまでも、
ひどくはなっておらず、あまり気にならないほど。
それでもボーッとした感じは解消されず、
寝ているのか起きているのか分からない一日となった。


そんな感じでベッドで寝たきりになっているところに、
お隣さんがやってきた。
自分と同じ、骨髄の型がフルマッチの女性のようで、
夕方から移植が始まっていた。
家族の方が何人も面会に来られていた。
看護師さんによると、体調はすこぶる良いみたいなので、
うまく行くよう願うばかりだ。

もちろん自分も。


ここでは移植を月に2、3人やっているそうだが、
同じ様な病気の方が多いんだなぁと感じる。
92年に骨髄バンクが出来るまでは、ほとんど不治の病だった事を考えると、
様々な人の善意と医術の進歩に感動せざるを得ない。
それと同時に92年以前にこの病気と戦っていた患者さん、先生方の無念さを想う。
本当に勇気を持って立ち向かっていたんだろう。
今現在でも不治の病はたくさんあり、同じ様に日々戦い続けている人達がいる。
このような視点を持つようになれたのは、病気のおかげだ。
この点に関しては、病気に感謝!