ご覧頂きありがとうございます。


毎週のようにマウス・ラット達が生まれ、授乳期・離乳期のベビー達を観察して、いつも思うことがあります。


「この子達の頭の中身を見てみたい」


■決してホラーチックな意味ではありません。




以前の記事でもお知らせしましたが、ベビー達が開眼してから離乳するまでの期間は、母親にも疲れが見えはじめる時期です。


この時期の母親の負担を減らすことと、完全離乳までの間に子供達がスムーズに社会化できるよう、当方では「マウス幼稚園」「ラット保育園」を作っています。


いきなり離乳させると子供達が急に元気がなくなり、弱ってしまう子がいることから始めました。


人の保育園には「ならし保育」というものがあります。


いつも母親と一緒にいた子供達が、母から離れて他人と過ごす。


子供にとっては不安材料しかありません。


母親は心を鬼にして泣いてる我が子を預けなければいけません。


この双方の心の負担をなだらかにするのが「ならし保育」です。


短い時間からはじめ、徐々に預ける時間を増やしてフルタイムで預かってもらうまでに安定させることが目的です。


当方で行っている「マウス幼稚園」と「ラット保育園」は少し年上の若い個体か、リタイアマウス・ラット達に保育士をやってもらいます。


■リタイアとは、繁殖能力がなくなった言わばおじいちゃん、おばあちゃん達の事です。


少しづつ短い時間から始めて、子供達を母親以外の存在に慣らしていきますが、できれば♀に任せるのがいいでしょう。


マウス・ラットに共通して、子供達は大人の♂を怖がる傾向があります。


■特に体の大きな♂ではかえってトラウマを植え付けかねません。


子供達の様子を見ながら、これも掃除・餌やりのタイミングで行っていきます。


母親達はおやつを楽しみにしているので、おやつをあげるそのタイミングでベビー達を取り出します。


↓おやつの催促です。


子供達を預かってくれる保育士役のところへ運びます。


黒っぽいトリオカラーが今回は保育士役です。すっかりベビー達が懐いています。

おやつを楽しんでいるほんの一時、子供達から離れるのは母親にもいい骨休めになります。

子供達が元気な様子なら、次の日には別の個体に任せるなどして、色々な相手に面倒を見てもらいます。

数時間程度で切り上げるのもいいですし、長い時間一緒にいてもよく食べ、よく遊んでいるようであれば、この機会に色んな離乳食(まだ噛む力が弱いので、柔らかい葉っぱの野菜やご飯粒、パン耳など)を与えます。

色々なものに興味を持ち、好奇心旺盛なこの時期。活発に動き回る子は、ほとんどが大きな個体に成長する素質を持っているようです。

じっくり観察して次の種親を決めるのも楽しいものです。

そして、いつも母親の影に隠れていたベビー達は...。


色々と冒険を始めます。
この好奇心旺盛な時期に食べ物であれ、大人であれ、色々なものに触れさせると、メンタルの強い丈夫な個体が育ちます。

母親から離れることで、自分で考えて行動するようになるのは、人間となんら変わりませんね。


↓3/4生まれたラットベビー達です。

この子達の母親もレッキスですので、今後が楽しみですね。


3月中旬頃離乳予定、レッキスのラットベビーは完売しました。お問い合わせ・ご予約ありがとうございました。

次回はリタイアマウスの存在意義について、考察していきたいと思います。


今日もご覧いただき、ありがとうございました。




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