ご覧頂きありがとうございます。


寒い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?


私は少しばかり風邪の兆候があったので、みかんを1袋食べて回復しました。

寒い時にはみかんが一番ですね!


それでは今日は「ネズミちゃんのしっぽ」について、少しお話ししたいと思います。




ネズミというのは本当に愛くるしいですね。
賢く知恵があるネズミは、その高い学習能力を発揮して人と共生してきました。

害獣なので駆除の対象とされることもありました。


しかし、憎めないのです。
餌をくれる人を学習し、危害がないことがわかると、好奇心旺盛なネズミ達はその手によじ登ってきます。

ネズミ達のこの可愛いらしさ。


そして、私のようにネズミの魅力にとりつかれた先人達がペットとして飼うようになったのは江戸時代後期といわれています。

種類が多いネズミ類なので、具体的な品種などはわかりませんが、一説には弥生時代に飼われていたという話もあります。

ともあれ、増えすぎたネズミを駆除するために猫が飼われ始めた時代と一致しているのはうなずける話でもあり、管理をしっかりしていかないと、小さいとはいえ手を焼くのだということがよくわかります。

繁殖していく上で個体数の管理はしっかりしていきたいところですね。

さて、このネズミのシッポですが、爬虫類の蛇やトカゲを連想させ、嫌悪感を抱く方もいるかと思います。

何のためにこんなに長いのでしょう?

重用な器官はシッポには無いため、無くても生きてはいけます。

普段はだらんとしています。

マウスの場合、高いところから覗き込んだり、狭い道を通る時など、シッポでバランスをとっています。

【写真:ハム子:生後1.5ヶ月♀】

もしシッポが切れたりしたら、マウスの場合は結構不自由することでしょう。

一方でラットの方はシッポがなくてもそれほど不自由しなさそうなほど、使っている様子はありません。



しかし、野生のネズミではネズミ取りにかかったり、敵に捕まった時、シッポだけ残して逃走することがあるそうです。

シッポの先の方だけなら切れてもさほどダメージはありませんが、皮だけ剥けたような状態になり、血染めの骨が剥き出しになります。

痛みはさほど感じていないそうですが、見た目の様子はやはり可哀想ですね。

そして、皮がなくなった部分の骨は血液が乾いて固まると折れてしまい、無くなってしまいます。

シッポが残ったまま炎症などを起こしたときは痛みがあるようで...自分のシッポを抱えて「キュイーン」と泣いていたことがありました。

結論。

生命に影響はないけれど、第5の手足と言われるくらい、ないと不自由するのがシッポです。

しかし、挟まれたり踏んづけられたりよくあるので、傷つかないようにいたわってあげましょう。


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