阪神がドラフトで関西大の岩田稔投手を指名する事になった。
この投手、150キロのストレートと大きなカーブを武器とするサウスポーで、
どこのチームも欲しがる人材だが、報道されているように糖尿病を患っているため、
他球団は二の足を踏んだ。
糖尿病は命を奪うほどの病気である事は分かっているつもりだ。
尊敬する人をこの病気で失ったから。
だが、岩田投手の活躍を糖尿病が阻む事はない。
もし活躍しなかったら、実力がないだけだ。
むしろ糖尿病を抱えている事で、体調管理をきっちりする事が保証されているから
安心である。
プロに入って大金を手にし、毎日飲み歩いている輩とは一線を画すだろうし、
契約金で今より質のよい治療を受けられるのではないだろうか。
糖尿病を患っている事実が岩田投手にマイペースを貫く事を許してくれるのもメリットだ。
総合的に判断して、岩田投手を使えるピッチャーと考えた阪神は素晴らしいし、
病気を理由に回避した球団は腰抜けと言えるだろう。
岩田投手には糖尿病の星になって欲しいとは思わない。
誰もが一つくらいは悩みや障害を抱えている。
だからハンデであったり、悲劇のヒーローであるとか思わずに、
野球にまっすぐ打ち込んで欲しい。