ここのところ連日で「私的」な話が続いている。

一連の手続きで私がしなければならないことは一応終わった。

後は、役所等がさっさとやってくれるだけ。すなわち「待機」期間。

もうしばらくしたら、またモラ夫との「悪夢の闘病生活」について語ろうと思う。

 

それでは、本日も「私的」な話です。

 

私は「中途採用」の経験しかない。

「新入社員研修」なんか受けたことがない。それがどんな代物で何するんかも知らん。

 

学生時代の就活で東京の某出版社の一次試験に受かってたが、諸事情によりそれ以上は進まず、そのまま卒業してしもた。

半年ほど、大阪某所の「悪ガキ満載の塾」で講師をしていた。

「こいつら塾に何しに来てんねん!」ちゅうぐらい悪ガキだらけで、日々悪戦苦闘したが、オモロかったことには違いない。

ガキどもは私が辞める時には餞別くれたり、駅までチャリンコで送ってくれた。

 

その後、「某中小商社」に入社した。当然中途採用

初出社の時に間の悪いことには風邪ひいてもて、初日から欠勤。

翌日から初出社となったが・・・・

中途採用は厳しいよ~。

何の「研修」もないから、己だけで仕事を覚えていかなアカン。とにかく、毎日仕事を覚えることで必死やった。

で、そこに立ちふさがるのは女子社員(いわゆるOL)どもやった。

ただ、同じ課の女社員には同じく中途採用の子ともう1人の女社員がいて、この2人とは仲良くしていた。

 

私には、港に荷物が入ったらそれを運送会社に引き渡す任務があった。

当然、いろんなとこから私に電話がかかってくる。

OLどもはまず電話に出よるから、それが男社員向けやったら、

「○○さ~ん。××から電話です~~~」とウッキウキの声でつなぐ。

たまに私宛の電話をOLが取ってしまうことがある。その時は、一応つないではくれるんやけど、最後に

「チベスナさん、電話取ってや!」ガチャン。怖っわ~~~。

 

最近、新入社員が「電話恐怖」「電話を取るのが怖い」という記事を見たが、

気持ちは分かる。

しかし、中途採用の私はそんなことも言うてられん。電話は取った。

が、まだ誰が誰なんか分からん状態で電話受けても、何のこっちゃ分からんし、どないしてエエのかも分からん。

ある時、電話口のオッサンに「あんた新人?女の子に替わって」て言われた。

 

実は私は声が低い。常に高校生ぐらいの男に間違われている。

前にも大阪の高校で講師をしてる時、当時はPCも携帯電話もない時代。

生徒の家に電話したら生徒のお母ちゃんが出た。

「チベスナくんから電話やで~」とお母ちゃんが生徒を呼んでた。

 

話戻って、「女の子に替わって」と言われた私は、しゃーないから同じ課のOLに電話を替わってもろた。

「女の子に替わってて言うとるわ」て。彼女も笑とった。

 

ランチタイムには、私は1人で外に出て昼食をとった。

昼休みぐらい会社から出たいからな。

OL等は弁当持ってきて応接室に集まって食っとった。

私も最初だけ、外で弁当買うてOL等と応接室で食った。

その時の会話はほぼ「男社員のこと」

最初やったから誰が誰なんかも分からず、全くおもんなかった。

それで、外に食いに行くことにした。

 

しばらくすると、私が1人で外で昼食を食いに行ってんのを見た男社員等が私を誘ってくれるようになった

で、男社員らとワヤワヤ楽しそうに外に出て行く私を見たOL等は、ウキ~~~~~!!てなっとんたんやろう。

そのうち、あいつらOLも外で昼食を取るようになりよった。

私は仕事覚えるのに必死で、男社員どころやなかったんやけどな。

あんたらの「男社員」を取るつもりなんか更々なかったんやで。

 

そのビルの同じ階には別の会社も入っていた。

その階のトイレにはいつも「生理用品」が据え置かれていた。

ある時、生理用品不足となった私は、「あ、これ使わしてもらお~」て勝手に使たった。数回やったかも知れん。

すると、ある日、総務の係長のオバちゃんに呼び出された。

「チベスナさん、トイレに置いてある生理用品な、あれ勝手に使わんといてね。あれは隣の会社の人等が予備のために置いてるやつやから」と言われた。

あちゃ~、バレとったんか。「えらいすんません」

 

しかし、「何で私が犯人て分かったんかな?」とその時は不思議に思たが、

考えてみれば、私が来るまではそんなボケた事件が発生したことはなかったからやろう。

何かの用事で隣の会社に行ったら、その会社のOL等全員が一斉に私の方を見てメンチ切ってきた。怖っわ~~~。

 

OL等のちっこい襲撃はしばらく続いたが、そのうち私も仕事にも慣れ、OL等の襲撃もなくなった。向こうから「優しく」接してきよるようになった。

一部は今も年賀状やり取りしてる。

 

振り返ると、この会社は結構自由な雰囲気で、会社の体質としてはエエ会社やったことは後で分かった。

若い時というのは「アホ全開」やから、私もこの「アホ全開」に乗ってもて、

「私がやりたんはこんな仕事とちゃう!」とか妄想を抱きだし、この会社を辞めて次の会社に移った。

 

これについては次回に・・・