【ふしぎ話②】坊主に追いかけられた話

 

 

Photo by Danish Prakash

 

 

 

私と

双子の妹の2人で

小学生当時

友人の家に遊びに

行くことになった時の

お話です。

 

 

その日の放課後

一旦家に戻ってから

友人の家に

向かいました。

 

初めて行く家では

あったのですが

同じ学区の

近所だったにも関わらず

道に迷ってしまったのです。

 

辺りはどんどん

暗くなっていき

私たちは小走りで

友人の家のある通りを

探し回りました。

 

 

そうしている内に

馴染みのある家や店が

見えなくなっていき

 

今までに来たことのない

通りに入りました。

 

 

その通りの奥には

寺のような建物があり

 

その門の前に

袈裟を来たお坊さんが

こちらを見て

仁王立ちしてるのが

見えました。

 

 

私達がびっくりして

立ち止まると

それを合図に

そのお坊さんが

 

 

「くぉりゃああああーーっ!!」

 

と地響きのような

叫び声をあげ、

 

猛スピードで

こちらに向かって

走ってきたのです!滝汗

 

 

袈裟の裾を

まくし上げて

鬼のような形相で

走ってくるのを見て

 

直感的に

これはやばい!と思い

私たちは

脱兎のごとく

逃げ出しました。笑い泣き笑い泣き

 

 

しばらく後を

追いかけてくる

草履が地面を

叩く音や

 

お坊さんの

息遣いが

聞こえていたのですが

 

いくつかの通りを

抜けたところで

それが止んだことに

気づきました。

 

 

後ろを振り返ってみると

そこには誰もいません。

 

 

その後、無事に

友人の家に

辿り着けたのですが

 

後日、寺のあった通りを

探してみたものの

何度やっても

見つからないのです。

 

 

私たちは

パラレルワールドに

行ってしまったんでしょうか?滝汗