2008/02/01 | ◆Over the rainbow◆

2008/02/01

すべてを飲み込み
忍び足で降る雪


見慣れた電車の中は
さよならの匂いが
鼻をついた



いつの頃からか
空いてる席に
腰を下ろさなくなった蝶の
真っすぐ伸びた背すじの線が
少し太くなっていた


あまりにも
ダイレクトで
あまりにも
柔らかい
蝶の出す
一筋の光


いろいろな方向に向いてた
蝶のあらゆるベクトルが
直線になったことに
私は初めて気づいた



お別れの時は
こんなにもあっけなく
やってきてしまう


窓の外を見つめる
蝶の視線は
切ないほどストレートで
"少年"のものではなかった




蝶が遠くなっていく